【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の近鉄大阪線 (大阪上本町駅～大阪教育大前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.9万円/坪(22.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -5.9％( -4.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 99 件(１年前(2019年)に比べて -10.8％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 21.8年から +13.6 ％増)。平均土地面積は 43.8 坪 (昨年 51.4 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 48.3 坪から -0.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。今里駅、俊徳道駅、長瀬駅、堅下駅、河内国分駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長瀬駅で昨年に比べ +62.2 ％、坪単価は 97.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(長瀬駅、堅下駅)は +54.0 ％(坪単価 +34.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(久宝寺口駅、高安駅)は -57.1 ％(坪単価 -65.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.8 ％ → 2020年 6.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.6 ％ → 2020年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 21.8 年 → 2020年 24.8 年、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.8 ％ → 2020年 36.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 41.2 ％ → 2020年 36.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった法善寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.9％( +19.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -26.1％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 近鉄大阪線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪上本町駅 | 120万/坪 (73.1年/16.6坪) | 212万/坪 (0年/21.2坪) | - |
| 鶴橋駅 | 47.3万/坪 (36.7年/26.6坪) | 87.2万/坪 (25.0年/23.4坪) | 115万/坪 (24.6年/47.0坪) |
| 今里駅 | 79.0万/坪 (16.0年/70.0坪) | 62.0万/坪 (28.6年/25.9坪) | 61.7万/坪 (27.7年/67.0坪) |
| 布施駅 | 62.0万/坪 (45.8年/65.0坪) | 71.8万/坪 (30.0年/90.2坪) | 52.2万/坪 (36.7年/54.5坪) |
| 俊徳道駅 | 109万/坪 (0年/21.2坪) | 82.8万/坪 (20.3年/70.0坪) | 91.8万/坪 (15.3年/26.5坪) |
| 長瀬駅 | 97.8万/坪 (17.2年/36.5坪) | 60.3万/坪 (19.0年/36.6坪) | 51.1万/坪 (29.9年/47.6坪) |
| 弥刀駅 | 74.1万/坪 (22.8年/36.5坪) | 74.6万/坪 (16.0年/62.8坪) | 55.4万/坪 (30.5年/57.8坪) |
| 久宝寺口駅 | 54.1万/坪 (24.2年/80.9坪) | 133万/坪 (27.8年/44.6坪) | 71.1万/坪 (23.3年/18.0坪) |
| 近鉄八尾駅 | 60.3万/坪 (30.5年/38.8坪) | 70.8万/坪 (33.7年/59.3坪) | 70.7万/坪 (19.7年/33.8坪) |
| 河内山本駅 | 82.6万/坪 (25.6年/32.9坪) | 78.1万/坪 (28.2年/40.2坪) | 50.1万/坪 (32.8年/65.9坪) |
| 高安駅 | 42.8万/坪 (39.7年/25.2坪) | 95.1万/坪 (11.0年/31.2坪) | 90.8万/坪 (16.2年/40.6坪) |
| 恩智駅 | 77.7万/坪 (16.6年/25.9坪) | 117万/坪 (1.2年/30.4坪) | 67.0万/坪 (21.5年/28.0坪) |
| 法善寺駅 | 139万/坪 (0年/59.0坪) | 120万/坪 (0年/34.8坪) | 27.2万/坪 (39.0年/27.2坪) |
| 堅下駅 | 99.0万/坪 (13.8年/74.5坪) | 67.9万/坪 (31.7年/27.2坪) | - |
| 安堂駅 | 19.3万/坪 (43.5年/21.9坪) | 26.0万/坪 (46.5年/55.2坪) | 12.8万/坪 (0年/139坪) |
| 河内国分駅 | 63.4万/坪 (30.0年/32.1坪) | 45.8万/坪 (30.6年/123坪) | 31.0万/坪 (29.0年/86.8坪) |
| 大阪教育大前駅 | - | 58.0万/坪 (23.5年/22.7坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長瀬駅 97.8 万/坪(昨年同期比 +62.2 ％)
長瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.8万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +62.2％( +37.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 19.0年から -9.8 ％減)。平均土地面積は 36.5 坪 (昨年 36.6 坪から -0.4 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 58.1 坪から -43.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 57.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.0 分 → 2020年 8.7 分、+44.4 ％と大きく増加)
堅下駅 99.0 万/坪(昨年同期比 +45.9 ％)
堅下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +45.9％( +31.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 31.7年から -56.6 ％減)。平均土地面積は 74.5 坪 (昨年 27.2 坪から +173.6 ％増)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 22.2 坪から +123.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.7 年 → 2020年 13.8 年、-56.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 7.3 分 → 2020年 3.8 分、-48.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 75.0 ％)
久宝寺口駅 54.1 万/坪(昨年同期比 -59.3 ％)
久宝寺口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -59.3％( -78.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 27.8年から -12.9 ％減)。平均土地面積は 80.9 坪 (昨年 44.6 坪から +81.4 ％増)。平均建物面積は 103.6 坪 (昨年 21.2 坪から +389.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 27.8 年 → 2020年 24.2 年、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 16.7 ％)
高安駅 42.8 万/坪(昨年同期比 -55.0 ％)
高安駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.8万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -55.0％( -52.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 11.0年から +260.6 ％増)。平均土地面積は 25.2 坪 (昨年 31.2 坪から -19.1 ％減)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 28.1 坪から -10.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 11.0 年 → 2020年 39.7 年、+260.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示