【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.0万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.1％( -12.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2019年)に比べて -12.0％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 22.4年から -2.7 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 54.6 坪から +16.3 ％増)。平均建物面積は 84.9 坪 (昨年 73.4 坪から +15.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。本町駅、花園町駅、玉出駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは本町駅で昨年に比べ +65.6 ％、坪単価は 159 万円/坪となった。
上位 2 駅(本町駅、玉出駅)は +51.0 ％(坪単価 +48.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大国町駅、北加賀屋駅)は -34.6 ％(坪単価 -47.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 21.2 ％ → 2020年 23.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.2 ％ → 2020年 21.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.1 分 → 2020年 8.1 分、+14.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 36.7 ％ → 2020年 31.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.2 ％ → 2020年 6.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +65.6％( +63.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岸里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.1万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -6.8％( -3.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | - | - | - |
| 肥後橋駅 | - | 98.2万/坪 (36.1年/70.0坪) | 117万/坪 (24.8年/115坪) |
| 本町駅 | 159万/坪 (24.4年/81.7坪) | 96.2万/坪 (20.3年/160坪) | 341万/坪 (41.8年/24.2坪) |
| 四ツ橋駅 | - | 289万/坪 (0年/51.4坪) | 250万/坪 (54.8年/45.4坪) |
| 難波駅 | - | - | - |
| 大国町駅 | 85.9万/坪 (30.8年/37.1坪) | 155万/坪 (16.3年/57.5坪) | 145万/坪 (13.3年/53.7坪) |
| 花園町駅 | 84.9万/坪 (7.5年/95.0坪) | 64.5万/坪 (20.5年/79.5坪) | 42.5万/坪 (16.8年/24.8坪) |
| 岸里駅 | 42.1万/坪 (38.8年/23.3坪) | 45.1万/坪 (42.1年/33.0坪) | 41.4万/坪 (35.1年/33.6坪) |
| 玉出駅 | 128万/坪 (25.0年/83.2坪) | 93.6万/坪 (17.0年/26.6坪) | 55.5万/坪 (31.8年/26.2坪) |
| 北加賀屋駅 | 78.3万/坪 (18.9年/65.0坪) | 104万/坪 (12.9年/50.2坪) | 36.3万/坪 (30.8年/26.1坪) |
| 住之江公園駅 | 98.2万/坪 (9.0年/40.6坪) | 109万/坪 (24.0年/38.4坪) | 447万/坪 (4.8年/135坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
本町駅 159.3 万/坪(昨年同期比 +65.6 ％)
本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +65.6％( +63.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 20.3年から +20.6 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 159.6 坪から -48.8 ％減)。平均建物面積は 288.9 坪 (昨年 332.8 坪から -13.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.3 年 → 2020年 24.4 年、+20.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
玉出駅 127.7 万/坪(昨年同期比 +36.5 ％)
玉出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +36.5％( +34.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 17.0年から +46.8 ％増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 26.6 坪から +212.5 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 74.1 坪から -32.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.0 年 → 2020年 25.0 年、+46.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.2 分 → 2020年 4.8 分、+47.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 40.0 ％)
大国町駅 85.9 万/坪(昨年同期比 -44.8 ％)
大国町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -44.8％( -69.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.8年(昨年 16.3年から +89.2 ％増)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 57.5 坪から -35.5 ％減)。平均建物面積は 184.5 坪 (昨年 281.3 坪から -34.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.3 年 → 2020年 30.8 年、+89.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
北加賀屋駅 78.3 万/坪(昨年同期比 -24.5 ％)
北加賀屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.3万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -24.5％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 12.9年から +46.5 ％増)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 50.2 坪から +29.4 ％増)。平均建物面積は 111.7 坪 (昨年 48.8 坪から +129.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 ％ → 2020年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.9 年 → 2020年 18.9 年、+46.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.4 分 → 2020年 10.1 分、+86.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 14.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示