【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +24.8％( +21.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 47 件(１年前(2019年)に比べて -4.1％( -2件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 29.1年から +6.2 ％増)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 54.3 坪から -25.3 ％減)。平均建物面積は 91.1 坪 (昨年 98.6 坪から -7.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。花園町駅、岸里駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは花園町駅で昨年に比べ +58.7 ％、坪単価は 89.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(花園町駅、岸里駅)は +54.0 ％(坪単価 +26.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(肥後橋駅、北加賀屋駅)は -52.4 ％(坪単価 -143.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.1 ％ → 2020年 10.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 19.5 ％ → 2020年 21.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 46.9 ％ → 2020年 27.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.6 ％ → 2020年 42.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 173万円/坪(52.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +15.9％( +23.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった住之江公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.6万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -4.1％( -2.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | - | - | - |
| 肥後橋駅 | 171万/坪 (26.0年/30.3坪) | 409万/坪 (12.0年/12.1坪) | 95.0万/坪 (44.0年/27.2坪) |
| 本町駅 | 173万/坪 (35.0年/71.4坪) | 149万/坪 (35.3年/102坪) | 280万/坪 (44.2年/111坪) |
| 四ツ橋駅 | 743万/坪 (26.5年/30.3坪) | - | 152万/坪 (41.5年/37.8坪) |
| 難波駅 | 128万/坪 (47.0年/57.5坪) | - | - |
| 大国町駅 | 86.8万/坪 (49.0年/38.3坪) | 88.1万/坪 (38.0年/32.8坪) | 132万/坪 (9.0年/13.6坪) |
| 花園町駅 | 89.7万/坪 (35.7年/69.6坪) | 56.5万/坪 (25.2年/46.5坪) | 43.1万/坪 (49.6年/77.9坪) |
| 岸里駅 | 62.3万/坪 (19.3年/25.7坪) | 41.7万/坪 (27.4年/73.9坪) | 35.5万/坪 (29.4年/41.2坪) |
| 玉出駅 | 62.8万/坪 (10.0年/22.7坪) | 66.4万/坪 (8.5年/18.9坪) | 25.9万/坪 (0年/18.9坪) |
| 北加賀屋駅 | 56.6万/坪 (28.7年/48.5坪) | 106万/坪 (34.0年/56.6坪) | 79.4万/坪 (5.0年/23.8坪) |
| 住之江公園駅 | 49.6万/坪 (35.5年/26.9坪) | 51.8万/坪 (26.9年/29.1坪) | 109万/坪 (0.25年/38.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
花園町駅 89.7 万/坪(昨年同期比 +58.7 ％)
花園町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.7万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +58.7％( +33.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 25.2年から +41.5 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 46.5 坪から +49.6 ％増)。平均建物面積は 85.2 坪 (昨年 150.1 坪から -43.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.2 年 → 2020年 35.7 年、+41.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.4 分 → 2020年 7.0 分、+60.0 ％と大きく増加)
岸里駅 62.3 万/坪(昨年同期比 +49.3 ％)
岸里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +49.3％( +20.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.3年(昨年 27.4年から -29.5 ％減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 73.9 坪から -65.2 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 30.5 坪から +22.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 27.4 年 → 2020年 19.3 年、-29.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.6 分 → 2020年 9.4 分、+10.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 33.3 ％)
肥後橋駅 170.8 万/坪(昨年同期比 -58.2 ％)
肥後橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -58.2％( -237.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 12.0年から +116.7 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 12.1 坪から +150.0 ％増)。平均建物面積は 85.5 坪 (昨年 16.6 坪から +413.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.0 分 → 2020年 2.5 分、-50.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.0 年 → 2020年 26.0 年、+116.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
北加賀屋駅 56.6 万/坪(昨年同期比 -46.6 ％)
北加賀屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.6万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -46.6％( -49.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 34.0年から -15.6 ％減)。平均土地面積は 48.5 坪 (昨年 56.6 坪から -14.3 ％減)。平均建物面積は 82.5 坪 (昨年 52.3 坪から +57.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 34.0 年 → 2020年 28.7 年、-15.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.4 分 → 2020年 8.5 分、-25.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 62.5 ％ → 2020年 30.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 ％ → 2020年 30.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 ％ → 2020年 9.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示