【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR総武線快速 (市川駅~千葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -13.9%( -16.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 134 件(1年前(2020年)に比べて +34.0%( +34件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 14.8年から -11.2 %減)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 48.3 坪から -2.0 %減)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 39.7 坪から -5.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。津田沼駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは津田沼駅で昨年に比べ +20.2 %、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 1 駅(津田沼駅)は +20.2 %(坪単価 +19.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(船橋駅)は -38.4 %(坪単価 -84.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 14.8 年 → 2021年 13.1 年、-11.2 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 % → 2021年 5.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.6 % → 2021年 10.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.1 % → 2021年 47.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.8 % → 2021年 20.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(41.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.4%( -84.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +6.7%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.4万円/坪(22.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +15.5%( +10.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 39 件(1年前(2020年)に比べて +69.6%( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR総武線快速 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 116万/坪 (19.2年/28.9坪) | 132万/坪 (11.1年/39.6坪) | 109万/坪 (21.9年/43.8坪) |
船橋駅 | 135万/坪 (7.6年/36.8坪) | 220万/坪 (4.5年/38.1坪) | 114万/坪 (25.1年/55.6坪) |
津田沼駅 | 116万/坪 (10.6年/30.3坪) | 96.7万/坪 (9.3年/33.3坪) | 114万/坪 (15.3年/48.8坪) |
稲毛駅 | 98.9万/坪 (10.0年/56.1坪) | 88.9万/坪 (20.2年/60.0坪) | 88.6万/坪 (10.3年/40.8坪) |
千葉駅 | 74.4万/坪 (13.8年/64.2坪) | 64.5万/坪 (21.6年/55.8坪) | 76.0万/坪 (30.2年/75.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
津田沼駅 116.2 万/坪(昨年同期比 +20.2 %)
津田沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +20.2%( +19.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +42.9%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.6年(昨年 9.3年から +14.0 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 33.3 坪から -9.1 %減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 38.6 坪から -25.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 9.3 年 → 2021年 10.6 年、+14.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 40.0 %)
船橋駅 135.4 万/坪(昨年同期比 -38.4 %)
船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(41.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.4%( -84.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +6.7%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 7.6年(昨年 4.5年から +71.3 %増)。平均土地面積は 36.8 坪 (昨年 38.1 坪から -3.5 %減)。平均建物面積は 47.2 坪 (昨年 46.1 坪から +2.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 4.5 年 → 2021年 7.6 年、+71.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 % → 2021年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示