【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の東京メトロ東西線 (浦安駅～西船橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.7％( -7.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 161 件(１年前(2023年)に比べて -33.5％( -81件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 19.8年から -1.9 ％減)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 47.6 坪から -6.9 ％減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 52.2 坪から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。浦安駅、行徳駅、妙典駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは原木中山駅で昨年に比べ -9.3 ％、坪単価は 106 万円/坪となった。
上位 2 駅(西船橋駅、妙典駅)は +0.7 ％(坪単価 +1.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(原木中山駅、南行徳駅)は -9.3 ％(坪単価 -12.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.1 ％ → 2024年 31.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.3 ％ → 2024年 13.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.7 ％ → 2024年 5.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 ％ → 2024年 34.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦安駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -8.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -48.9％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -10.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦安駅 | 166万/坪 (20.3年/42.7坪) | 174万/坪 (17.3年/35.1坪) | 160万/坪 (19.8年/60.6坪) |
| 南行徳駅 | 138万/坪 (22.2年/54.3坪) | 152万/坪 (20.4年/42.8坪) | 135万/坪 (17.2年/44.3坪) |
| 行徳駅 | 150万/坪 (16.7年/37.4坪) | 156万/坪 (20.6年/38.9坪) | 143万/坪 (19.0年/39.0坪) |
| 妙典駅 | 146万/坪 (20.2年/41.6坪) | 148万/坪 (21.7年/45.2坪) | 141万/坪 (14.1年/53.0坪) |
| 原木中山駅 | 106万/坪 (30.4年/39.6坪) | 117万/坪 (21.5年/60.0坪) | 113万/坪 (21.5年/41.5坪) |
| 西船橋駅 | 164万/坪 (9.3年/45.4坪) | 159万/坪 (17.6年/97.8坪) | 145万/坪 (12.5年/67.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西船橋駅 164.1 万/坪(昨年同期比 +3.1 ％)
西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.1％( +4.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて +4.5％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 17.6年から -47.2 ％減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 97.8 坪から -53.6 ％減)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 107.7 坪から -62.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.6 年 → 2024年 9.3 年、-47.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 63.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 13.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.5 分 → 2024年 13.9 分、+11.6 ％と増加)
妙典駅 146.0 万/坪(昨年同期比 -1.6 ％)
妙典駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.6％( -2.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -34.4％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 21.7年から -7.1 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 45.2 坪から -8.0 ％減)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 35.3 坪から +45.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 9.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.4 ％ → 2024年 42.9 ％)
原木中山駅 106.1 万/坪(昨年同期比 -9.3 ％)
原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -10.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 21.5年から +41.6 ％増)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 60.0 坪から -34.0 ％減)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 80.4 坪から -56.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.5 年 → 2024年 30.4 年、+41.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 ％ → 2024年 31.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 ％ → 2024年 6.2 ％)
南行徳駅 138.1 万/坪(昨年同期比 -9.2 ％)
南行徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.2％( -14.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 40 件(１年前(2023年)に比べて -48.1％( -37件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 20.4年から +9.0 ％増)。平均土地面積は 54.3 坪 (昨年 42.8 坪から +26.9 ％増)。平均建物面積は 66.7 坪 (昨年 49.0 坪から +36.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.0 ％ → 2024年 15.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.4 ％ → 2024年 7.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示