【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の神戸電鉄有馬線 (湊川駅～有馬温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.6％( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 112 件(１年前(2020年)に比べて +96.5％( +55件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 24.3年から +9.4 ％増)。平均土地面積は 48.7 坪 (昨年 48.6 坪から +0.3 ％増)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 33.8 坪から -4.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鈴蘭台駅、大池駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは唐櫃台駅で昨年に比べ +184.3 ％、坪単価は 79.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(唐櫃台駅、長田駅)は +153.4 ％(坪単価 +35.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(丸山駅、北鈴蘭台駅)は -32.8 ％(坪単価 -21.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.3 ％ → 2021年 17.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.1 ％ → 2021年 29.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 31.5 ％ → 2021年 32.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった唐櫃台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +184.3％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鵯越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +4.4％( +0.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 神戸電鉄有馬線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 湊川駅 | 74.8万/坪 (31.0年/22.7坪) | - | - |
| 長田駅 | 36.3万/坪 (35.5年/33.0坪) | 16.3万/坪 (47.5年/17.6坪) | 46.8万/坪 (22.5年/29.2坪) |
| 丸山駅 | 22.3万/坪 (46.9年/67.3坪) | 35.4万/坪 (34.5年/101坪) | - |
| 鵯越駅 | 15.3万/坪 (39.3年/40.5坪) | 14.7万/坪 (31.5年/24.2坪) | 33.3万/坪 (26.5年/31.8坪) |
| 鈴蘭台駅 | 44.3万/坪 (32.8年/42.8坪) | 33.8万/坪 (31.1年/41.1坪) | 42.7万/坪 (32.3年/56.3坪) |
| 北鈴蘭台駅 | 74.9万/坪 (17.6年/50.3坪) | 105万/坪 (9.1年/56.1坪) | 57.7万/坪 (21.4年/59.2坪) |
| 山の街駅 | 57.0万/坪 (25.9年/54.5坪) | 63.8万/坪 (16.3年/54.3坪) | 51.2万/坪 (22.1年/60.1坪) |
| 箕谷駅 | 68.4万/坪 (30.5年/56.7坪) | 88.2万/坪 (17.0年/59.7坪) | 49.3万/坪 (1.5年/49.9坪) |
| 谷上駅 | 75.8万/坪 (17.0年/61.4坪) | 68.0万/坪 (18.2年/59.0坪) | 50.7万/坪 (10.5年/42.4坪) |
| 花山駅 | 65.9万/坪 (15.9年/55.5坪) | - | 22.2万/坪 (38.5年/64.3坪) |
| 大池駅 | 51.1万/坪 (21.4年/42.8坪) | 32.7万/坪 (36.0年/37.1坪) | 81.4万/坪 (0.5年/60.5坪) |
| 神鉄六甲駅 | - | - | 71.0万/坪 (0.5年/52.2坪) |
| 唐櫃台駅 | 79.9万/坪 (13.5年/51.8坪) | 28.1万/坪 (33.2年/52.4坪) | 44.8万/坪 (34.2年/60.5坪) |
| 有馬口駅 | 17.6万/坪 (42.0年/49.9坪) | 18.2万/坪 (24.0年/23.4坪) | 6.6万/坪 (36.5年/29.5坪) |
| 有馬温泉駅 | - | - | 105万/坪 (43.3年/243坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
唐櫃台駅 79.9 万/坪(昨年同期比 +184.3 ％)
唐櫃台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +184.3％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 33.2年から -59.3 ％減)。平均土地面積は 51.8 坪 (昨年 52.4 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 32.3 坪から +5.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 33.2 年 → 2021年 13.5 年、-59.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.7 分 → 2021年 6.8 分、-12.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 33.3 ％)
長田駅 36.3 万/坪(昨年同期比 +122.6 ％)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.3万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +122.6％( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +266.7％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 47.5年から -25.3 ％減)。平均土地面積は 33.0 坪 (昨年 17.6 坪から +87.0 ％増)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 20.2 坪から +73.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 47.5 年 → 2021年 35.5 年、-25.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.0 分 → 2021年 10.4 分、-13.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 55.6 ％)
丸山駅 22.3 万/坪(昨年同期比 -36.9 ％)
丸山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.3万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -36.9％( -13.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.9年(昨年 34.5年から +35.7 ％増)。平均土地面積は 67.3 坪 (昨年 101.3 坪から -33.6 ％減)。平均建物面積は 23.9 坪 (昨年 62.0 坪から -61.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 34.5 年 → 2021年 46.9 年、+35.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 14.2 分、+57.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
北鈴蘭台駅 74.9 万/坪(昨年同期比 -28.7 ％)
北鈴蘭台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.9万円/坪(22.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -28.7％( -30.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 9.1年から +93.7 ％増)。平均土地面積は 50.3 坪 (昨年 56.1 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 35.2 坪から -4.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 ％ → 2021年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.1 年 → 2021年 17.6 年、+93.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.8 分 → 2021年 16.7 分、+30.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.6 ％ → 2021年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示