【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の神戸電鉄有馬線 (湊川駅～有馬温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +5.3％( +2.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 84 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +36件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 25.6年から +22.0 ％増)。平均土地面積は 51.7 坪 (昨年 64.0 坪から -19.3 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 44.4 坪から -27.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。長田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長田駅で昨年に比べ +66.4 ％、坪単価は 64.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(長田駅、山の街駅)は +41.2 ％(坪単価 +16.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(有馬口駅、丸山駅)は -50.2 ％(坪単価 -16.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.6 年 → 2021年 31.2 年、+22.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.1 分 → 2021年 13.4 分、+32.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 ％ → 2021年 36.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.8 ％ → 2021年 13.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北鈴蘭台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.1万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.2％( +5.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +44.4％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.2万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -70.5％( -21.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 神戸電鉄有馬線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 湊川駅 | 106万/坪 (0年/19.7坪) | - | - |
| 長田駅 | 64.1万/坪 (39.8年/47.6坪) | 38.5万/坪 (31.6年/78.1坪) | - |
| 丸山駅 | 25.5万/坪 (42.3年/50.2坪) | 36.5万/坪 (30.1年/36.8坪) | 6.9万/坪 (0年/19.7坪) |
| 鵯越駅 | 0.22万/坪 (57.3年/15.1坪) | - | 19.8万/坪 (44.3年/51.4坪) |
| 鈴蘭台駅 | 40.3万/坪 (36.5年/50.8坪) | 42.9万/坪 (28.8年/62.0坪) | 36.7万/坪 (32.1年/78.7坪) |
| 北鈴蘭台駅 | 77.1万/坪 (18.1年/54.8坪) | 71.3万/坪 (14.5年/54.5坪) | 64.8万/坪 (26.3年/61.4坪) |
| 山の街駅 | 45.8万/坪 (37.1年/59.5坪) | 39.5万/坪 (32.4年/90.1坪) | 52.2万/坪 (23.2年/52.6坪) |
| 箕谷駅 | 59.7万/坪 (23.7年/58.1坪) | 64.3万/坪 (24.8年/80.7坪) | 42.2万/坪 (20.9年/88.9坪) |
| 谷上駅 | 55.1万/坪 (27.0年/64.3坪) | - | - |
| 花山駅 | 47.1万/坪 (31.3年/46.5坪) | - | 66.6万/坪 (10.8年/64.3坪) |
| 大池駅 | 41.9万/坪 (27.9年/36.6坪) | 52.1万/坪 (16.5年/52.0坪) | 21.9万/坪 (41.8年/69.6坪) |
| 神鉄六甲駅 | 52.4万/坪 (15.3年/53.4坪) | - | 60.8万/坪 (8.3年/51.4坪) |
| 唐櫃台駅 | 38.3万/坪 (27.3年/31.8坪) | - | 10.2万/坪 (51.3年/63.5坪) |
| 有馬口駅 | 9.2万/坪 (43.3年/60.5坪) | 31.0万/坪 (32.3年/33.3坪) | - |
| 有馬温泉駅 | 167万/坪 (0.25年/103坪) | - | 25.5万/坪 (0年/48.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長田駅 64.1 万/坪(昨年同期比 +66.4 ％)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.1万円/坪(19.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +66.4％( +25.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 31.6年から +26.0 ％増)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 78.1 坪から -39.0 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 76.4 坪から -62.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 31.6 年 → 2021年 39.8 年、+26.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.4 分 → 2021年 13.7 分、+61.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 ％ → 2021年 50.0 ％)
山の街駅 45.8 万/坪(昨年同期比 +16.0 ％)
山の街駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.8万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +16.0％( +6.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +28.6％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.1年(昨年 32.4年から +14.3 ％増)。平均土地面積は 59.5 坪 (昨年 90.1 坪から -34.0 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 53.9 坪から -40.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 32.4 年 → 2021年 37.1 年、+14.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 17.2 分、+72.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 55.6 ％)
有馬口駅 9.2 万/坪(昨年同期比 -70.5 ％)
有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.2万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -70.5％( -21.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.3年(昨年 32.3年から +34.1 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 33.3 坪から +81.8 ％増)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 24.2 坪から -18.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 32.3 年 → 2021年 43.3 年、+34.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 7.0 分、+40.0 ％と大きく増加)
丸山駅 25.5 万/坪(昨年同期比 -30.0 ％)
丸山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.5万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -30.0％( -10.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 30.1年から +40.4 ％増)。平均土地面積は 50.2 坪 (昨年 36.8 坪から +36.4 ％増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 33.8 坪から -19.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 30.1 年 → 2021年 42.3 年、+40.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.7 分 → 2021年 15.8 分、+35.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示