【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の京都市東西線 (太秦天神川駅～六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.8％( -29.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 145 件(１年前(2020年)に比べて +74.7％( +62件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 18.0年から +47.7 ％増)。平均土地面積は 31.1 坪 (昨年 41.6 坪から -25.3 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 45.0 坪から -32.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。蹴上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは蹴上駅で昨年に比べ +60.2 ％、坪単価は 138 万円/坪となった。
上位 2 駅(蹴上駅、二条駅)は +37.1 ％(坪単価 +32.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(烏丸御池駅、六地蔵駅)は -43.2 ％(坪単価 -118.8 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.0 年 → 2021年 26.7 年、+47.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 11.2 分 → 2021年 12.6 分、+13.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.1 ％ → 2021年 27.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.1 ％ → 2021年 18.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -54.3％( -206.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった醍醐駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -22.3％( -18.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 京都市東西線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太秦天神川駅 | 93.9万/坪 (22.5年/20.4坪) | 116万/坪 (20.3年/28.7坪) | - |
| 西大路御池駅 | 115万/坪 (5.5年/28.7坪) | 132万/坪 (0年/18.2坪) | 104万/坪 (27.8年/48.9坪) |
| 二条駅 | 104万/坪 (25.8年/20.2坪) | 91.7万/坪 (18.5年/20.6坪) | 114万/坪 (16.5年/28.7坪) |
| 二条城前駅 | 127万/坪 (38.7年/21.5坪) | 129万/坪 (21.3年/33.0坪) | 50.9万/坪 (29.0年/31.0坪) |
| 烏丸御池駅 | 174万/坪 (0年/12.1坪) | 380万/坪 (27.0年/40.5坪) | 152万/坪 (46.0年/51.9坪) |
| 京都市役所前駅 | 163万/坪 (33.0年/112坪) | - | 348万/坪 (44.5年/33.0坪) |
| 三条京阪駅 | 117万/坪 (35.0年/24.2坪) | - | - |
| 東山駅 | 165万/坪 (0年/22.7坪) | - | 101万/坪 (34.0年/19.7坪) |
| 蹴上駅 | 138万/坪 (11.0年/28.0坪) | 86.0万/坪 (0年/31.8坪) | 80.4万/坪 (46.0年/44.6坪) |
| 御陵駅 | 72.4万/坪 (25.2年/31.5坪) | 82.7万/坪 (22.8年/40.4坪) | 45.7万/坪 (37.5年/35.1坪) |
| 山科駅 | 95.5万/坪 (31.6年/35.5坪) | 124万/坪 (14.5年/37.1坪) | 50.5万/坪 (44.3年/21.9坪) |
| 東野駅 | 65.2万/坪 (30.2年/27.7坪) | 62.8万/坪 (25.6年/40.2坪) | 43.0万/坪 (43.4年/19.7坪) |
| 椥辻駅 | 70.0万/坪 (26.5年/24.4坪) | 93.6万/坪 (17.9年/60.1坪) | 87.3万/坪 (18.6年/28.3坪) |
| 小野駅 | 63.9万/坪 (27.7年/38.1坪) | 73.2万/坪 (19.8年/93.4坪) | 66.2万/坪 (27.9年/30.8坪) |
| 醍醐駅 | 63.7万/坪 (27.8年/31.8坪) | 82.0万/坪 (0年/41.3坪) | 99.2万/坪 (12.5年/34.8坪) |
| 石田駅 | 70.2万/坪 (22.1年/29.4坪) | 89.3万/坪 (10.0年/29.2坪) | 57.1万/坪 (34.4年/64.5坪) |
| 六地蔵駅 | 65.6万/坪 (28.4年/57.3坪) | 96.7万/坪 (11.8年/46.1坪) | 67.4万/坪 (24.8年/29.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
蹴上駅 137.7 万/坪(昨年同期比 +60.2 ％)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +60.2％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 28.0 坪 (昨年 31.8 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 28.7 坪から -15.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 15.0 分 → 2021年 24.0 分、+60.0 ％と大きく増加)
二条駅 104.5 万/坪(昨年同期比 +13.9 ％)
二条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.9％( +12.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて -27.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 18.5年から +39.5 ％増)。平均土地面積は 20.2 坪 (昨年 20.6 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 21.0 坪 (昨年 24.2 坪から -13.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.5 年 → 2021年 25.8 年、+39.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 20.0 ％)
烏丸御池駅 173.6 万/坪(昨年同期比 -54.3 ％)
烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -54.3％( -206.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 40.5 坪から -70.1 ％減)。平均建物面積は 12.1 坪 (昨年 46.9 坪から -74.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.2 分 → 2021年 7.0 分、+34.6 ％と大きく増加)
六地蔵駅 65.6 万/坪(昨年同期比 -32.1 ％)
六地蔵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.6万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.1％( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 11.8年から +139.4 ％増)。平均土地面積は 57.3 坪 (昨年 46.1 坪から +24.3 ％増)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 32.3 坪から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.8 年 → 2021年 28.4 年、+139.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.8 分 → 2021年 21.0 分、+137.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示