【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR関西本線 (長島駅～島ケ原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.4万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +37.4％( +17.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 66 件(１年前(2020年)に比べて +13.8％( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 25.7年から -25.7 ％減)。平均土地面積は 105.5 坪 (昨年 100.9 坪から +4.5 ％増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 55.3 坪から -10.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。桑名駅、河原田駅、加佐登駅、井田川駅、佐那具駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは亀山駅で昨年に比べ +307.3 ％、坪単価は 89.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(亀山駅、加佐登駅)は +190.4 ％(坪単価 +40.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(河曲駅、新堂駅)は -55.2 ％(坪単価 -18.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.7 年 → 2021年 19.1 年、-25.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.4 ％ → 2021年 15.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.5 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.5 ％ → 2021年 28.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.0 ％ → 2021年 1.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +307.3％( +67.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -53.5％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR関西本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長島駅 | - | - | - |
| 桑名駅 | 78.9万/坪 (15.0年/65.7坪) | 63.2万/坪 (22.1年/82.2坪) | 62.5万/坪 (24.4年/48.5坪) |
| 朝日駅 | 48.8万/坪 (19.0年/140坪) | 105万/坪 (7.5年/89.2坪) | - |
| 富田駅 | - | - | 38.4万/坪 (1.0年/38.6坪) |
| 富田浜駅 | - | 89.1万/坪 (0年/63.5坪) | - |
| 四日市駅 | 28.7万/坪 (33.0年/71.8坪) | 45.3万/坪 (23.7年/34.2坪) | - |
| 南四日市駅 | 47.6万/坪 (18.0年/284坪) | 77.1万/坪 (48.0年/575坪) | - |
| 河原田駅 | 87.2万/坪 (3.5年/61.3坪) | 52.3万/坪 (17.0年/55.5坪) | 67.3万/坪 (0.5年/69.1坪) |
| 河曲駅 | 15.5万/坪 (40.0年/60.5坪) | 36.1万/坪 (33.0年/49.9坪) | 13.8万/坪 (44.5年/66.6坪) |
| 加佐登駅 | 30.2万/坪 (16.5年/93.8坪) | 17.4万/坪 (32.7年/145坪) | 74.1万/坪 (10.0年/98.8坪) |
| 井田川駅 | 64.1万/坪 (17.5年/119坪) | 49.1万/坪 (17.7年/107坪) | 70.7万/坪 (19.1年/68.1坪) |
| 亀山駅 | 89.9万/坪 (25.3年/220坪) | 22.1万/坪 (30.5年/75.9坪) | 12.3万/坪 (39.9年/113坪) |
| 関駅 | 8.8万/坪 (0年/46.1坪) | - | - |
| 加太駅 | - | - | - |
| 柘植駅 | 13.2万/坪 (26.0年/139坪) | - | - |
| 新堂駅 | 13.8万/坪 (41.0年/240坪) | 29.6万/坪 (34.3年/149坪) | 5.3万/坪 (34.0年/63.5坪) |
| 佐那具駅 | 38.0万/坪 (20.8年/52.2坪) | 22.8万/坪 (30.7年/163坪) | 21.4万/坪 (13.3年/103坪) |
| 伊賀上野駅 | 17.3万/坪 (45.0年/31.8坪) | - | 17.7万/坪 (44.0年/89.2坪) |
| 島ケ原駅 | - | 5.3万/坪 (48.0年/43.9坪) | 2.9万/坪 (46.5年/105坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
亀山駅 89.9 万/坪(昨年同期比 +307.3 ％)
亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +307.3％( +67.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.3年(昨年 30.5年から -17.2 ％減)。平均土地面積は 220.1 坪 (昨年 75.9 坪から +189.8 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 34.0 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 30.5 年 → 2021年 25.3 年、-17.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 35.5 分 → 2021年 27.3 分、-23.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
加佐登駅 30.2 万/坪(昨年同期比 +73.5 ％)
加佐登駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.2万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +73.5％( +12.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 32.7年から -49.5 ％減)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 145.2 坪から -35.4 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 69.6 坪から -40.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.7 年 → 2021年 16.5 年、-49.5 ％と大きく減少)
河曲駅 15.5 万/坪(昨年同期比 -56.9 ％)
河曲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.5万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -56.9％( -20.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.0年(昨年 33.0年から +21.2 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 49.9 坪から +21.2 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 33.3 坪から -9.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 33.0 年 → 2021年 40.0 年、+21.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 30.0 分、+900.0 ％と大きく増加)
新堂駅 13.8 万/坪(昨年同期比 -53.5 ％)
新堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -53.5％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 34.3年から +19.7 ％増)。平均土地面積は 240.0 坪 (昨年 149.2 坪から +60.8 ％増)。平均建物面積は 58.0 坪 (昨年 110.8 坪から -47.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 76.5 分 → 2021年 46.3 分、-39.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 34.3 年 → 2021年 41.0 年、+19.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示