【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR山陽本線 (東福山駅~大竹駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.6%( +5.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2023年)に比べて -41.9%( -106件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 24.2年から -6.6 %減)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -0.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。尾道駅、安芸中野駅、向洋駅、広島駅、西広島駅、廿日市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは尾道駅で昨年に比べ +86.0 %、単価は 53.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(尾道駅、西広島駅)は +72.1 %(単価 +20.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(松永駅、海田市駅)は -27.0 %(単価 -9.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 % → 2024年 2.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 % → 2024年 7.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 % → 2024年 1.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新白島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.4%( +5.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東福山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -13.4%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて +22.2%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR山陽本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東福山駅 | 19.1万/㎡ (25.5年/75.5㎡) | 22.1万/㎡ (24.2年/75.0㎡) | 15.8万/㎡ (30.5年/70.0㎡) |
福山駅 | 28.6万/㎡ (20.7年/76.4㎡) | 29.8万/㎡ (22.0年/72.4㎡) | 25.4万/㎡ (23.0年/68.2㎡) |
松永駅 | 21.0万/㎡ (18.0年/100㎡) | 30.7万/㎡ (14.0年/75.0㎡) | 26.2万/㎡ (25.0年/80.0㎡) |
東尾道駅 | 25.0万/㎡ (17.0年/100㎡) | 26.2万/㎡ (0年/65.0㎡) | - |
尾道駅 | 53.3万/㎡ (0年/75.0㎡) | 28.7万/㎡ (17.0年/85.5㎡) | 32.5万/㎡ (17.7年/81.4㎡) |
糸崎駅 | - | - | - |
三原駅 | 27.3万/㎡ (15.3年/93.3㎡) | 30.3万/㎡ (14.0年/78.3㎡) | 23.4万/㎡ (20.0年/67.5㎡) |
西高屋駅 | - | - | - |
西条駅 | 30.9万/㎡ (13.0年/78.8㎡) | 31.2万/㎡ (17.7年/77.3㎡) | 31.2万/㎡ (14.0年/77.5㎡) |
寺家駅 | - | 11.5万/㎡ (0年/60.0㎡) | - |
八本松駅 | - | - | - |
瀬野駅 | - | - | 13.8万/㎡ (26.0年/65.0㎡) |
中野東駅 | - | 2.5万/㎡ (25.0年/60.0㎡) | - |
安芸中野駅 | 28.0万/㎡ (33.0年/75.0㎡) | 18.6万/㎡ (32.0年/70.0㎡) | 15.1万/㎡ (47.0年/65.0㎡) |
海田市駅 | 29.7万/㎡ (28.0年/70.0㎡) | 38.3万/㎡ (15.3年/79.3㎡) | 27.7万/㎡ (29.0年/57.9㎡) |
向洋駅 | 37.4万/㎡ (16.0年/71.7㎡) | 29.3万/㎡ (25.0年/81.4㎡) | 32.6万/㎡ (21.5年/77.7㎡) |
天神川駅 | 45.4万/㎡ (13.8年/73.8㎡) | 42.8万/㎡ (17.8年/77.5㎡) | 30.8万/㎡ (23.2年/78.0㎡) |
広島駅 | 48.5万/㎡ (24.6年/63.3㎡) | 36.3万/㎡ (28.2年/67.7㎡) | 43.1万/㎡ (24.2年/66.4㎡) |
新白島駅 | 57.3万/㎡ (12.8年/63.8㎡) | 51.4万/㎡ (17.0年/74.2㎡) | 46.2万/㎡ (18.0年/80.0㎡) |
横川駅 | 35.4万/㎡ (27.7年/64.3㎡) | 36.3万/㎡ (26.7年/66.6㎡) | 39.9万/㎡ (23.1年/69.4㎡) |
西広島駅 | 42.1万/㎡ (25.2年/80.8㎡) | 26.6万/㎡ (25.7年/68.6㎡) | 20.6万/㎡ (32.3年/78.3㎡) |
新井口駅 | 25.0万/㎡ (26.7年/77.5㎡) | 23.5万/㎡ (27.5年/82.7㎡) | 30.9万/㎡ (23.0年/78.1㎡) |
五日市駅 | 28.4万/㎡ (25.0年/81.4㎡) | 28.2万/㎡ (27.6年/73.7㎡) | 29.6万/㎡ (19.9年/79.4㎡) |
廿日市駅 | 37.2万/㎡ (14.7年/73.3㎡) | 30.1万/㎡ (19.4年/63.9㎡) | 30.1万/㎡ (18.1年/93.1㎡) |
宮内串戸駅 | 32.2万/㎡ (16.0年/72.5㎡) | - | 22.9万/㎡ (28.0年/80.0㎡) |
阿品駅 | 37.5万/㎡ (21.7年/76.7㎡) | - | 35.5万/㎡ (18.7年/80.0㎡) |
宮島口駅 | - | 41.2万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | - |
前空駅 | - | 6.6万/㎡ (38.0年/41.7㎡) | 7.1万/㎡ (37.0年/42.5㎡) |
大野浦駅 | - | - | - |
大竹駅 | - | 25.0万/㎡ (32.0年/70.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
尾道駅 53.3 万/㎡(昨年同期比 +86.0 %)
尾道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +86.0%( +24.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -90.0%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 85.5 ㎡から -12.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.1 分 → 2024年 5.0 分、-50.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
西広島駅 42.1 万/㎡(昨年同期比 +58.1 %)
西広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +58.1%( +15.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -45.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 25.7年から -2.2 %減)。平均専有面積は 80.8 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +17.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.0 分 → 2024年 12.8 分、-41.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 81.8 % → 2024年 66.7 %)
松永駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 -31.5 %)
松永駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -31.5%( -9.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 14.0年から +28.6 %増)。平均専有面積は 100.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +33.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.0 分 → 2024年 3.0 分、-40.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.0 年 → 2024年 18.0 年、+28.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
海田市駅 29.7 万/㎡(昨年同期比 -22.5 %)
海田市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.5%( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 15.3年から +83.2 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 79.3 ㎡から -11.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.3 年 → 2024年 28.0 年、+83.2 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 14.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示