【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期のJR山陽本線 (瀬戸駅～笠岡駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +15.1％( +4.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 98 件(１年前(2022年)に比べて -13.3％( -15件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 21.3年から -13.9 ％減)。平均専有面積は 72.3 ㎡ (昨年 69.1 ㎡から +4.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岡山駅、庭瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは庭瀬駅で昨年に比べ +78.4 ％、単価は 41.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(庭瀬駅、岡山駅)は +50.8 ％(単価 +12.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西川原駅、倉敷駅)は -5.1 ％(単価 -1.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 21.3 年 → 2023年 18.3 年、-13.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 45.4 ％ → 2023年 34.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.5 ％ → 2023年 9.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.0 ％ → 2023年 5.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.5 ％ → 2023年 5.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった庭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +78.4％( +18.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東岡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +3.1％( +0.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR山陽本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 瀬戸駅 | - | 14.7万/㎡ (20.8年/75.0㎡) | - |
| 東岡山駅 | 15.0万/㎡ (28.8年/60.0㎡) | 14.5万/㎡ (31.8年/55.0㎡) | 12.4万/㎡ (29.8年/63.3㎡) |
| 高島駅 | 24.6万/㎡ (19.8年/65.0㎡) | 20.7万/㎡ (24.8年/72.5㎡) | 22.3万/㎡ (25.8年/80.0㎡) |
| 西川原駅 | 30.9万/㎡ (16.4年/77.1㎡) | 32.6万/㎡ (25.8年/75.0㎡) | 33.6万/㎡ (14.1年/81.7㎡) |
| 岡山駅 | 38.0万/㎡ (18.4年/69.3㎡) | 30.9万/㎡ (22.2年/66.7㎡) | 26.1万/㎡ (24.4年/63.8㎡) |
| 北長瀬駅 | 35.4万/㎡ (12.7年/84.0㎡) | 32.2万/㎡ (15.0年/83.8㎡) | 39.6万/㎡ (9.0年/85.0㎡) |
| 庭瀬駅 | 41.5万/㎡ (0年/65.0㎡) | 23.3万/㎡ (23.1年/75.0㎡) | 33.6万/㎡ (6.8年/77.5㎡) |
| 中庄駅 | 38.0万/㎡ (18.8年/50.0㎡) | 32.5万/㎡ (20.8年/71.0㎡) | - |
| 倉敷駅 | 29.8万/㎡ (20.3年/74.4㎡) | 31.4万/㎡ (19.1年/70.7㎡) | 32.8万/㎡ (15.6年/81.5㎡) |
| 西阿知駅 | - | - | - |
| 新倉敷駅 | - | - | 23.2万/㎡ (14.8年/95.0㎡) |
| 笠岡駅 | - | - | 25.3万/㎡ (12.8年/95.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
庭瀬駅 41.5 万/㎡(昨年同期比 +78.4 ％)
庭瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +78.4％( +18.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -13.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 12.8 分 → 2023年 120.0 分、+841.2 ％と大きく増加)
岡山駅 38.0 万/㎡(昨年同期比 +23.1 ％)
岡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +23.1％( +7.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 52 件(１年前(2022年)に比べて -17.5％( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 22.2年から -17.1 ％減)。平均専有面積は 69.3 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 22.2 年 → 2023年 18.4 年、-17.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.7 分 → 2023年 14.8 分、-16.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.3 ％ → 2023年 10.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 47.5 ％ → 2023年 37.5 ％)
西川原駅 30.9 万/㎡(昨年同期比 -5.2 ％)
西川原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -5.2％( -1.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 25.8年から -36.2 ％減)。平均専有面積は 77.1 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 25.8 年 → 2023年 16.4 年、-36.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
倉敷駅 29.8 万/㎡(昨年同期比 -4.9 ％)
倉敷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -4.9％( -1.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて -13.8％( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 19.1年から +6.3 ％増)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 70.7 ㎡から +5.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 10.3 ％ → 2023年 8.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 4.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示