【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期のJR桜井線 (奈良駅～高田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +5.9％( +1.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 139 件(１年前(2022年)に比べて +16.8％( +20件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 26.6年から +0.8 ％増)。平均専有面積は 70.1 ㎡ (昨年 68.2 ㎡から +2.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。奈良駅、桜井駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桜井駅で昨年に比べ +9.6 ％、単価は 17.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(桜井駅、奈良駅)は +7.3 ％(単価 +1.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(帯解駅、京終駅)は -51.6 ％(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.8 ％ → 2023年 5.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.2 ％ → 2023年 33.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.1 ％ → 2023年 20.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 12.8 ％ → 2023年 5.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天理駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -0.8％( -0.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった帯解駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は2.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -73.3％( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR桜井線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 奈良駅 | 27.7万/㎡ (26.3年/70.8㎡) | 26.4万/㎡ (26.3年/66.6㎡) | 26.4万/㎡ (23.8年/70.1㎡) |
| 京終駅 | 12.2万/㎡ (34.8年/61.2㎡) | 17.4万/㎡ (30.9年/70.8㎡) | 10.6万/㎡ (31.9年/65.0㎡) |
| 帯解駅 | 2.0万/㎡ (48.3年/65.0㎡) | 7.5万/㎡ (47.3年/60.0㎡) | 4.7万/㎡ (46.5年/60.0㎡) |
| 天理駅 | 33.6万/㎡ (19.3年/68.8㎡) | 33.9万/㎡ (14.4年/76.0㎡) | 27.2万/㎡ (14.2年/67.5㎡) |
| 三輪駅 | - | 7.7万/㎡ (42.3年/61.7㎡) | 8.7万/㎡ (26.6年/67.5㎡) |
| 桜井駅 | 17.1万/㎡ (27.0年/71.1㎡) | 15.6万/㎡ (26.9年/67.9㎡) | 15.8万/㎡ (27.4年/69.1㎡) |
| 香久山駅 | 18.6万/㎡ (30.5年/70.0㎡) | - | - |
| 畝傍駅 | 13.8万/㎡ (29.0年/60.0㎡) | 19.4万/㎡ (26.4年/70.0㎡) | 22.7万/㎡ (28.0年/75.0㎡) |
| 高田駅 | 17.6万/㎡ (27.0年/69.2㎡) | 19.8万/㎡ (25.9年/70.5㎡) | 26.5万/㎡ (19.6年/69.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
桜井駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 +9.6 ％)
桜井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +9.6％( +1.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2022年)に比べて +11.8％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 26.9年から +0.3 ％増)。平均専有面積は 71.1 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +4.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.2 分 → 2023年 6.9 分、-24.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.3 ％ → 2023年 47.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 64.7 ％ → 2023年 78.9 ％)
奈良駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +5.0 ％)
奈良駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +5.0％( +1.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 83 件(１年前(2022年)に比べて +45.6％( +26件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 26.3年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 66.6 ㎡から +6.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.8 ％ → 2023年 27.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.4 ％ → 2023年 42.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.6 ％ → 2023年 27.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.5 ％ → 2023年 2.5 ％)
帯解駅 2.0 万/㎡(昨年同期比 -73.3 ％)
帯解駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は2.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -73.3％( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 48.3年(昨年 47.3年から +2.1 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.0 分 → 2023年 20.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
京終駅 12.2 万/㎡(昨年同期比 -29.8 ％)
京終駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -29.8％( -5.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 30.9年から +12.6 ％増)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から -13.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 30.9 年 → 2023年 34.8 年、+12.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.3 分 → 2023年 10.5 分、+26.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示