【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期のJR京都線 (高槻駅~大阪駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.3%( +7.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 203 件(1年前(2023年)に比べて -17.8%( -44件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 28.5年から -1.6 %減)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +4.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。摂津富田駅、茨木駅、岸辺駅、大阪駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大阪駅で昨年に比べ +44.2 %、単価は 235 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪駅、茨木駅)は +38.4 %(単価 +42.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高槻駅、千里丘駅)は -11.6 %(単価 -6.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 % → 2024年 17.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 6.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.7 % → 2024年 39.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 23.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は235万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +44.2%( +72.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて +150.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったJR総持寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -8.0%( -2.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて +225.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高槻駅 | 52.7万/㎡ (30.4年/71.3㎡) | 59.7万/㎡ (22.9年/70.2㎡) | 45.3万/㎡ (26.5年/68.0㎡) |
摂津富田駅 | 36.1万/㎡ (26.5年/73.6㎡) | 29.9万/㎡ (34.2年/74.4㎡) | 28.5万/㎡ (29.4年/77.6㎡) |
JR総持寺駅 | 28.8万/㎡ (40.6年/70.0㎡) | 31.2万/㎡ (37.0年/71.2㎡) | 32.5万/㎡ (32.6年/71.5㎡) |
茨木駅 | 50.7万/㎡ (24.8年/74.8㎡) | 38.2万/㎡ (30.7年/75.8㎡) | 37.1万/㎡ (31.1年/72.4㎡) |
千里丘駅 | 39.4万/㎡ (22.9年/75.9㎡) | 44.4万/㎡ (21.0年/73.5㎡) | 44.6万/㎡ (17.1年/76.1㎡) |
岸辺駅 | 53.1万/㎡ (15.7年/76.4㎡) | 43.3万/㎡ (19.7年/73.8㎡) | 45.5万/㎡ (22.2年/68.0㎡) |
吹田駅 | 37.8万/㎡ (28.9年/76.0㎡) | 42.0万/㎡ (25.1年/73.0㎡) | 36.2万/㎡ (25.2年/79.4㎡) |
東淀川駅 | 51.6万/㎡ (25.8年/39.4㎡) | 55.1万/㎡ (27.2年/37.9㎡) | 35.8万/㎡ (31.2年/35.0㎡) |
新大阪駅 | 40.8万/㎡ (35.3年/38.3㎡) | 43.1万/㎡ (34.4年/34.0㎡) | 43.0万/㎡ (31.1年/39.1㎡) |
大阪駅 | 235万/㎡ (12.3年/72.0㎡) | 163万/㎡ (20.3年/81.2㎡) | 108万/㎡ (20.9年/55.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪駅 234.8 万/㎡(昨年同期比 +44.2 %)
大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は235万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +44.2%( +72.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて +150.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 20.3年から -39.2 %減)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 81.2 ㎡から -11.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.3 年 → 2024年 12.3 年、-39.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 10.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.5 分 → 2024年 7.9 分、+21.5 %と大きく増加)
茨木駅 50.7 万/㎡(昨年同期比 +32.5 %)
茨木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +32.5%( +12.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2023年)に比べて -11.5%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 30.7年から -19.3 %減)。平均専有面積は 74.8 ㎡ (昨年 75.8 ㎡から -1.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.7 年 → 2024年 24.8 年、-19.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.8 分 → 2024年 9.6 分、-18.8 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 15.0 %)
高槻駅 52.7 万/㎡(昨年同期比 -11.8 %)
高槻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -11.8%( -7.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて -3.6%( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 22.9年から +32.8 %増)。平均専有面積は 71.3 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から +1.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 % → 2024年 11.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.9 年 → 2024年 30.4 年、+32.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.9 分 → 2024年 9.9 分、+10.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 42.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 23.8 %)
千里丘駅 39.4 万/㎡(昨年同期比 -11.4 %)
千里丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -11.4%( -5.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 38 件(1年前(2023年)に比べて -19.1%( -9件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 21.0年から +8.7 %増)。平均専有面積は 75.9 ㎡ (昨年 73.5 ㎡から +3.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.7 % → 2024年 18.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.9 % → 2024年 26.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.9 % → 2024年 7.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示