【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR京都線 (高槻駅~大阪駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +7.8%( +2.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 278 件(1年前(2020年)に比べて +198.9%( +185件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 28.8年から -2.9 %減)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +3.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。高槻駅、岸辺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大阪駅で昨年に比べ +157.7 %、単価は 111 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪駅、岸辺駅)は +96.9 %(単価 +38.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(茨木駅、吹田駅)は -26.2 %(単価 -11.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.4 分 → 2021年 10.7 分、-14.1 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.0 % → 2021年 24.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.7 % → 2021年 29.3 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 % → 2021年 0.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.1 % → 2021年 1.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +157.7%( +67.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったJR総持寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.2%( -1.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +250.0%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR京都線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高槻駅 | 56.8万/㎡ (21.9年/73.8㎡) | 42.7万/㎡ (26.0年/70.3㎡) | 45.8万/㎡ (29.4年/61.0㎡) |
摂津富田駅 | 29.9万/㎡ (23.8年/79.4㎡) | 32.4万/㎡ (25.6年/75.8㎡) | 33.6万/㎡ (21.0年/78.1㎡) |
JR総持寺駅 | 21.7万/㎡ (41.0年/71.1㎡) | 22.9万/㎡ (40.5年/66.2㎡) | 43.6万/㎡ (16.3年/73.8㎡) |
茨木駅 | 31.8万/㎡ (32.3年/72.0㎡) | 44.7万/㎡ (20.9年/69.0㎡) | 30.0万/㎡ (31.9年/62.9㎡) |
千里丘駅 | 32.8万/㎡ (19.7年/74.2㎡) | 31.0万/㎡ (24.3年/75.0㎡) | 32.0万/㎡ (19.3年/67.6㎡) |
岸辺駅 | 34.2万/㎡ (27.3年/73.9㎡) | 25.2万/㎡ (34.7年/72.5㎡) | 21.4万/㎡ (38.5年/80.0㎡) |
吹田駅 | 32.9万/㎡ (27.1年/74.5㎡) | 43.0万/㎡ (19.6年/66.7㎡) | 35.0万/㎡ (24.3年/74.5㎡) |
東淀川駅 | 28.6万/㎡ (42.6年/65.0㎡) | 34.4万/㎡ (39.8年/67.5㎡) | 79.4万/㎡ (4.8年/25.0㎡) |
新大阪駅 | 35.5万/㎡ (35.3年/42.1㎡) | 35.7万/㎡ (31.4年/44.4㎡) | 20.0万/㎡ (40.9年/38.7㎡) |
大阪駅 | 111万/㎡ (21.0年/64.7㎡) | 42.9万/㎡ (37.5年/96.2㎡) | 65.0万/㎡ (16.3年/20.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪駅 110.7 万/㎡(昨年同期比 +157.7 %)
大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +157.7%( +67.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 37.5年から -44.0 %減)。平均専有面積は 64.7 ㎡ (昨年 96.2 ㎡から -32.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.5 年 → 2021年 21.0 年、-44.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.8 分 → 2021年 6.5 分、-16.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 31.2 %)
岸辺駅 34.2 万/㎡(昨年同期比 +36.0 %)
岸辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +36.0%( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +75.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 34.7年から -21.1 %減)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +2.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.7 年 → 2021年 27.3 年、-21.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 23.4 分 → 2021年 14.6 分、-37.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 42.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 28.6 %)
茨木駅 31.8 万/㎡(昨年同期比 -28.9 %)
茨木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -28.9%( -12.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +166.7%( +25件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 20.9年から +54.5 %増)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 69.0 ㎡から +4.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 % → 2021年 19.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.9 年 → 2021年 32.3 年、+54.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 42.5 %)
吹田駅 32.9 万/㎡(昨年同期比 -23.6 %)
吹田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -23.6%( -10.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +533.3%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 19.6年から +38.1 %増)。平均専有面積は 74.5 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +11.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.0 分 → 2021年 6.9 分、-23.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 63.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.6 年 → 2021年 27.1 年、+38.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示