【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年4月〜6月期の近鉄大阪線 (大阪上本町駅~大阪教育大前駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +23.2%( +9.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2019年)に比べて -29.6%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 23.2年から -10.3 %減)。平均専有面積は 51.8 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -15.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。鶴橋駅、高安駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは今里駅で昨年に比べ +118.7 %、単価は 90.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(今里駅)は +118.7 %(単価 +48.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(大阪上本町駅)は -14.3 %(単価 -8.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 23.2 年 → 2020年 20.8 年、-10.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.0 % → 2020年 52.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.7 % → 2020年 10.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.9 % → 2020年 36.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 % → 2020年 10.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった今里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +118.7%( +48.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高安駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +69.8%( +12.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
近鉄大阪線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪上本町駅 | 50.0万/㎡ (24.3年/43.8㎡) | 58.3万/㎡ (18.4年/68.6㎡) | 59.5万/㎡ (17.1年/70.7㎡) |
鶴橋駅 | 56.1万/㎡ (23.4年/49.3㎡) | 46.4万/㎡ (21.6年/63.3㎡) | 33.2万/㎡ (27.7年/48.9㎡) |
今里駅 | 90.0万/㎡ (3.3年/20.0㎡) | 41.1万/㎡ (23.8年/47.5㎡) | 24.1万/㎡ (31.4年/62.9㎡) |
布施駅 | 40.0万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | - | 39.4万/㎡ (8.3年/62.5㎡) |
俊徳道駅 | - | - | - |
長瀬駅 | - | 17.1万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | - |
弥刀駅 | - | - | 10.6万/㎡ (33.3年/65.0㎡) |
久宝寺口駅 | - | - | 9.2万/㎡ (44.3年/70.0㎡) |
近鉄八尾駅 | 36.2万/㎡ (14.0年/63.8㎡) | 36.8万/㎡ (17.5年/64.0㎡) | 33.5万/㎡ (16.4年/62.5㎡) |
河内山本駅 | - | 29.7万/㎡ (20.8年/65.0㎡) | 14.6万/㎡ (23.6年/61.7㎡) |
高安駅 | 30.9万/㎡ (25.3年/55.0㎡) | 18.2万/㎡ (21.3年/50.0㎡) | 20.0万/㎡ (15.3年/60.0㎡) |
恩智駅 | - | 17.1万/㎡ (40.3年/60.0㎡) | 18.3万/㎡ (39.3年/60.0㎡) |
法善寺駅 | - | 4.5万/㎡ (42.3年/55.0㎡) | - |
堅下駅 | - | - | - |
安堂駅 | - | - | 6.7万/㎡ (22.3年/60.0㎡) |
河内国分駅 | - | - | 18.4万/㎡ (23.3年/65.0㎡) |
大阪教育大前駅 | 9.7万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
今里駅 90.0 万/㎡(昨年同期比 +118.7 %)
今里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +118.7%( +48.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.3年(昨年 23.8年から -86.3 %減)。平均専有面積は 20.0 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から -57.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 23.8 年 → 2020年 3.3 年、-86.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.0 分 → 2020年 1.0 分、-80.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 100.0 %)
大阪上本町駅 50.0 万/㎡(昨年同期比 -14.3 %)
大阪上本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -14.3%( -8.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -42.9%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 18.4年から +31.9 %増)。平均専有面積は 43.8 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -36.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.4 年 → 2020年 24.3 年、+31.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示