【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期の西武新宿線 (所沢駅～本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.3％( +5.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 117 件(１年前(2022年)に比べて +8.3％( +9件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 31.4年から -4.6 ％減)。平均専有面積は 64.5 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +3.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。航空公園駅、新所沢駅、狭山市駅、新狭山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新所沢駅で昨年に比べ +73.8 ％、単価は 36.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新所沢駅、狭山市駅)は +56.8 ％(単価 +10.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(南大塚駅、所沢駅)は -1.6 ％(単価 +0.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.0 ％ → 2023年 27.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.7 ％ → 2023年 11.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.7 ％ → 2023年 52.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 22.0 ％ → 2023年 8.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.6％( +1.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +27.1％( +3.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2022年)に比べて +21.4％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 西武新宿線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 55.5万/㎡ (19.2年/68.0㎡) | 54.1万/㎡ (16.4年/68.1㎡) | 43.4万/㎡ (20.4年/65.7㎡) |
| 航空公園駅 | 34.0万/㎡ (37.3年/68.3㎡) | 26.4万/㎡ (31.9年/81.7㎡) | 27.2万/㎡ (28.9年/72.0㎡) |
| 新所沢駅 | 36.6万/㎡ (28.2年/67.5㎡) | 21.0万/㎡ (40.0年/60.5㎡) | 26.2万/㎡ (28.4年/69.6㎡) |
| 入曽駅 | - | 15.6万/㎡ (27.8年/62.5㎡) | - |
| 狭山市駅 | 19.4万/㎡ (38.4年/65.2㎡) | 13.9万/㎡ (40.0年/59.2㎡) | 16.9万/㎡ (32.6年/58.7㎡) |
| 新狭山駅 | 18.4万/㎡ (39.5年/57.9㎡) | 14.5万/㎡ (41.0年/56.8㎡) | 9.3万/㎡ (37.8年/51.2㎡) |
| 南大塚駅 | 21.9万/㎡ (34.8年/58.3㎡) | 23.2万/㎡ (25.7年/65.0㎡) | 26.4万/㎡ (22.8年/68.3㎡) |
| 本川越駅 | 47.1万/㎡ (23.6年/60.0㎡) | 45.5万/㎡ (23.7年/60.9㎡) | 39.6万/㎡ (19.5年/62.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新所沢駅 36.6 万/㎡(昨年同期比 +73.8 ％)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +73.8％( +15.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2022年)に比べて +26.3％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 40.0年から -29.4 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 60.5 ㎡から +11.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 40.0 年 → 2023年 28.2 年、-29.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.0 分 → 2023年 10.6 分、-29.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 57.9 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.6 ％ → 2023年 45.8 ％)
狭山市駅 19.4 万/㎡(昨年同期比 +39.8 ％)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +39.8％( +5.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.4年(昨年 40.0年から -4.0 ％減)。平均専有面積は 65.2 ㎡ (昨年 59.2 ㎡から +10.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 11.6 分 → 2023年 10.2 分、-12.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 48.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.0 ％ → 2023年 52.0 ％)
南大塚駅 21.9 万/㎡(昨年同期比 -5.9 ％)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -5.9％( -1.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 25.7年から +35.5 ％増)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -10.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.7 年 → 2023年 34.8 年、+35.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.6 分 → 2023年 29.8 分、+292.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 83.3 ％)
所沢駅 55.5 万/㎡(昨年同期比 +2.6 ％)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.6％( +1.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 16.4年から +17.0 ％増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 68.1 ㎡から -0.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 ％ → 2023年 3.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 16.4 年 → 2023年 19.2 年、+17.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 48.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 6.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示