【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の阪急甲陽線 (夙川駅~甲陽園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +13.6%( +5.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 223 件(1年前(2022年)に比べて +2.8%( +6件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 27.7年から -10.4 %減)。平均専有面積は 80.1 ㎡ (昨年 83.6 ㎡から -4.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。苦楽園口駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ +23.4 %、単価は 49.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(苦楽園口駅)は +23.4 %(単価 +9.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(夙川駅)は +10.0 %(単価 +4.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 27.7 年 → 2023年 24.8 年、-10.4 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.0 % → 2023年 18.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 41.9 % → 2023年 39.2 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 % → 2023年 0.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.6 % → 2023年 5.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +10.0%( +4.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 62 件(1年前(2022年)に比べて -1.6%( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +11.4%( +3.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 80 件(1年前(2022年)に比べて +25.0%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
阪急甲陽線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
夙川駅 | 53.7万/㎡ (26.1年/74.1㎡) | 48.8万/㎡ (28.7年/82.0㎡) | 49.7万/㎡ (25.0年/77.5㎡) |
苦楽園口駅 | 49.7万/㎡ (24.5年/82.1㎡) | 40.3万/㎡ (26.9年/84.6㎡) | 43.4万/㎡ (24.9年/82.1㎡) |
甲陽園駅 | 36.2万/㎡ (24.2年/82.6㎡) | 32.5万/㎡ (27.9年/83.9㎡) | 28.8万/㎡ (27.5年/79.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
苦楽園口駅 49.7 万/㎡(昨年同期比 +23.4 %)
苦楽園口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +23.4%( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 81 件(1年前(2022年)に比べて -10.0%( -9件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 26.9年から -9.0 %減)。平均専有面積は 82.1 ㎡ (昨年 84.6 ㎡から -2.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.6 % → 2023年 10.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.7 % → 2023年 33.8 %)
夙川駅 53.7 万/㎡(昨年同期比 +10.0 %)
夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +10.0%( +4.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 62 件(1年前(2022年)に比べて -1.6%( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 28.7年から -9.0 %減)。平均専有面積は 74.1 ㎡ (昨年 82.0 ㎡から -9.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 19.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.6 % → 2023年 1.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.5 % → 2023年 43.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 10.0 % → 2023年 6.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示