【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の阪急甲陽線 (夙川駅~甲陽園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +13.8%( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 58 件(1年前(2021年)に比べて -13.4%( -9件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 25.6年から +10.9 %増)。平均専有面積は 81.5 ㎡ (昨年 80.4 ㎡から +1.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。夙川駅、甲陽園駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは夙川駅で昨年に比べ +19.4 %、単価は 54.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(夙川駅)は +19.4 %(単価 +8.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(苦楽園口駅)は -7.4 %(単価 -2.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 % → 2022年 3.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 25.6 年 → 2022年 28.4 年、+10.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.3 % → 2022年 43.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.7 % → 2022年 29.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +19.4%( +8.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2021年)に比べて +90.9%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +11.0%( +3.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて -36.4%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
阪急甲陽線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
夙川駅 | 54.7万/㎡ (27.2年/78.6㎡) | 45.8万/㎡ (25.6年/75.0㎡) | 54.3万/㎡ (19.6年/65.7㎡) |
苦楽園口駅 | 36.6万/㎡ (28.5年/85.0㎡) | 39.5万/㎡ (24.7年/84.0㎡) | 50.8万/㎡ (32.3年/70.0㎡) |
甲陽園駅 | 30.9万/㎡ (30.1年/80.0㎡) | 27.9万/㎡ (27.2年/77.7㎡) | 34.5万/㎡ (17.9年/82.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
夙川駅 54.7 万/㎡(昨年同期比 +19.4 %)
夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +19.4%( +8.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2021年)に比べて +90.9%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 25.6年から +6.2 %増)。平均専有面積は 78.6 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +4.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.5 % → 2022年 47.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 28.6 %)
苦楽園口駅 36.6 万/㎡(昨年同期比 -7.4 %)
苦楽園口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -7.4%( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(1年前(2021年)に比べて -32.4%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 24.7年から +15.3 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 84.0 ㎡から +1.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.7 年 → 2022年 28.5 年、+15.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.4 % → 2022年 40.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 % → 2022年 4.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示