【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期の阪急甲陽線 (夙川駅～甲陽園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -2.8％( -1.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 71 件(１年前(2020年)に比べて +238.1％( +50件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 21.5年から +18.6 ％増)。平均専有面積は 79.4 ㎡ (昨年 85.2 ㎡から -6.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。苦楽園口駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ +11.5 ％、単価は 48.8 万円/㎡となった。
上位 1 駅(苦楽園口駅)は +11.5 ％(単価 +5.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(夙川駅)は -23.7 ％(単価 -15.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.9 分 → 2021年 9.8 分、-24.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 ％ → 2021年 8.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.5 年 → 2021年 25.4 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.8 ％ → 2021年 24.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -23.7％( -15.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて +383.3％( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -14.1％( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 阪急甲陽線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夙川駅 | 49.1万/㎡ (25.6年/75.3㎡) | 64.3万/㎡ (15.7年/92.5㎡) | 50.9万/㎡ (22.4年/73.6㎡) |
| 苦楽園口駅 | 48.8万/㎡ (22.2年/80.4㎡) | 43.8万/㎡ (20.6年/90.6㎡) | 39.8万/㎡ (21.8年/75.7㎡) |
| 甲陽園駅 | 25.3万/㎡ (31.0年/85.7㎡) | 29.5万/㎡ (29.7年/70.0㎡) | 26.4万/㎡ (25.9年/75.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
苦楽園口駅 48.8 万/㎡(昨年同期比 +11.5 ％)
苦楽園口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +11.5％( +5.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +211.1％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 20.6年から +7.8 ％増)。平均専有面積は 80.4 ㎡ (昨年 90.6 ㎡から -11.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.8 分 → 2021年 10.5 分、-10.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 11.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 46.2 ％)
夙川駅 49.1 万/㎡(昨年同期比 -23.7 ％)
夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -23.7％( -15.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて +383.3％( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 15.7年から +63.4 ％増)。平均専有面積は 75.3 ㎡ (昨年 92.5 ㎡から -18.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 20.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.7 年 → 2021年 25.6 年、+63.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 41.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示