【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のJR京都線 (京都駅～山崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +30.2％( +9.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 31.1年から -25.4 ％減)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 59.7 ㎡から -16.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西大路駅、桂川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西大路駅で昨年に比べ +45.1 ％、単価は 41.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(西大路駅)は +45.1 ％(単価 +12.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(向日町駅)は -32.3 ％(単価 -8.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.1 年 → 2020年 23.2 年、-25.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.2 ％ → 2020年 13.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 43.8 ％ → 2020年 21.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.8 ％ → 2020年 8.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 26.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -14.1％( -10.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった向日町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -32.3％( -8.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR京都線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 61.8万/㎡ (12.0年/21.2㎡) | 72.0万/㎡ (12.8年/25.0㎡) | 46.8万/㎡ (17.1年/28.1㎡) |
| 西大路駅 | 41.1万/㎡ (22.7年/48.8㎡) | 28.3万/㎡ (29.8年/43.3㎡) | 45.1万/㎡ (15.8年/51.5㎡) |
| 桂川駅 | 32.3万/㎡ (36.0年/66.0㎡) | 24.8万/㎡ (35.6年/61.7㎡) | 44.8万/㎡ (25.1年/61.7㎡) |
| 向日町駅 | 17.1万/㎡ (28.8年/70.0㎡) | 25.3万/㎡ (31.1年/66.7㎡) | 16.4万/㎡ (33.0年/67.5㎡) |
| 長岡京駅 | 46.7万/㎡ (5.8年/75.0㎡) | 44.5万/㎡ (29.8年/76.7㎡) | 58.6万/㎡ (12.3年/80.0㎡) |
| 山崎駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西大路駅 41.1 万/㎡(昨年同期比 +45.1 ％)
西大路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +45.1％( +12.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +333.3％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 29.8年から -23.8 ％減)。平均専有面積は 48.8 ㎡ (昨年 43.3 ㎡から +12.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 29.8 年 → 2020年 22.7 年、-23.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 15.3 分 → 2020年 11.7 分、-23.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 15.4 ％)
向日町駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 -32.3 ％)
向日町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -32.3％( -8.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 31.1年から -7.5 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +5.0 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 17.7 分 → 2020年 29.0 分、+64.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示