【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +7.3％( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2021年)に比べて +17.5％( +7件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 28.4年から +2.0 ％増)。平均専有面積は 67.3 ㎡ (昨年 65.8 ㎡から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。六地蔵駅、木幡駅、三室戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三室戸駅で昨年に比べ +40.4 ％、単価は 27.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(三室戸駅、六地蔵駅)は +35.9 ％(単価 +9.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桃山南口駅、宇治駅)は -12.4 ％(単価 -2.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.6 分 → 2022年 6.8 分、-11.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 27.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 ％ → 2022年 14.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 56.4 ％ → 2022年 70.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.0 ％ → 2022年 14.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった六地蔵駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +31.4％( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桃山南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -18.4％( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 32.4万/㎡ (27.5年/66.5㎡) | 30.0万/㎡ (31.9年/63.8㎡) | 24.4万/㎡ (30.4年/62.5㎡) |
| 観月橋駅 | 18.0万/㎡ (40.3年/27.5㎡) | 18.3万/㎡ (32.8年/60.0㎡) | - |
| 桃山南口駅 | 14.0万/㎡ (36.8年/65.0㎡) | 17.1万/㎡ (34.4年/60.0㎡) | - |
| 六地蔵駅 | 44.6万/㎡ (13.9年/73.3㎡) | 34.0万/㎡ (18.8年/70.0㎡) | 40.5万/㎡ (13.4年/68.3㎡) |
| 木幡駅 | 22.5万/㎡ (32.7年/74.2㎡) | 18.0万/㎡ (35.8年/74.0㎡) | 18.4万/㎡ (34.0年/63.8㎡) |
| 黄檗駅 | 26.2万/㎡ (31.8年/67.5㎡) | - | 24.3万/㎡ (29.8年/70.0㎡) |
| 三室戸駅 | 27.1万/㎡ (26.8年/72.5㎡) | 19.3万/㎡ (30.8年/62.5㎡) | - |
| 宇治駅 | 23.0万/㎡ (30.6年/63.0㎡) | 24.5万/㎡ (22.6年/65.4㎡) | 20.8万/㎡ (26.3年/53.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
三室戸駅 27.1 万/㎡(昨年同期比 +40.4 ％)
三室戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +40.4％( +7.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.8年(昨年 30.8年から -13.0 ％減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +16.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 30.8 年 → 2022年 26.8 年、-13.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.5 分 → 2022年 6.5 分、-13.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
六地蔵駅 44.6 万/㎡(昨年同期比 +31.4 ％)
六地蔵駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +31.4％( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 18.8年から -25.8 ％減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +4.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 18.8 年 → 2022年 13.9 年、-25.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.8 分 → 2022年 3.3 分、-42.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
桃山南口駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -18.4 ％)
桃山南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -18.4％( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 34.4年から +6.8 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
宇治駅 23.0 万/㎡(昨年同期比 -6.4 ％)
宇治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.4％( -1.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 22.6年から +35.3 ％増)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から -3.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.6 年 → 2022年 30.6 年、+35.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 58.3 ％ → 2022年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示