家賃は毎月、継続して払わなければなりません。無理して高い家賃を払ったら、家計にしわ寄せが行き、やり繰りが大変です。家賃以外にも支払わなければならないものがありますから、それも頭に入れて予算を準備する必要があります。
家賃以外に必要な支出としては、管理費や駐車場、駐輪場の使用料、自治会費などがあります。賃貸物件を借りるときは、これらの支出も考慮に入れておかなければいけません。
項目 | 概要 |
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管理費(共益費) | エレベーターや玄関など建物の共用部分の維持管理に要する費用 |
駐車場代、駐輪場代 | 駐車場、駐輪場の使用料金。敷金が必要なことも |
自治会費 | 加入する自治会の会費 |
管理費は建物全体を維持管理するために、入居者が支出する費用で、共益費とも呼ばれています。マンションにしろ、アパートにしろ、集合住宅には賃借した部屋以外に玄関やエレベーター、廊下など共同で使用する共用部分があります。これらの維持費は入居者全体で負担しなければならないのです。
ほかには共用部分の清掃、設備の点検費用にも充てられます。高級マンションになると、共用の大浴場、スポーツジムなど豪華な共用施設を持つものも出てきました。設備の充実した物件は管理費が高く設定されています。
家賃の中に管理費を組み込んでいる物件もありますが、別に管理費を請求されるケースが一般的です。額は月1,000円程度から数万円まで物件によってさまざまです。エレベーターのないアパートなら月2、000〜3,000円、エレベーターのないマンションだと5,000円前後、エレベーターのあるマンションは7,000〜8,000円が相場でしょうか。
駐車場や駐輪場の使用料金は有料のところと無料のところがあります。地方では公共交通が発達していないため、車が必需品です。広い駐車スペースを確保して一家で複数の駐車場を借りられるところが増えています。
都会では土地不足から空きが出るまで順番待ちになることも珍しくありません。その場合、近隣で駐車場を確保することになり、その費用も見込んでおく必要があります。
予算を考える際に大切なのは、毎月の確実な収入を基本にすることです。ボーナスなど年によって変化するものを当て込んでは、あとで問題が生じる可能性があります。
不動産業界でいわれている無理なく支払える家賃の目安は、手取り収入の3分の1まで。ここには管理費や駐車場の使用料なども含まれます。手取り月30万円なら、10万円以内に抑えるべきというわけです。
家族構成によっても、毎月支出しなければならない額が変わってきますから、3分の1という数字はおおよその目安と考えておけば良いでしょう。