【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の東京メトロ東西線 (中野駅～葛西駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 236万円/坪(71.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -28.8％( -95.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 62 件(１年前(2021年)に比べて +24.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 17.3年から +52.6 ％増)。平均土地面積は 58.9 坪 (昨年 35.5 坪から +65.8 ％増)。平均建物面積は 97.9 坪 (昨年 66.4 坪から +47.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。中野駅、葛西駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは門前仲町駅で昨年に比べ +115.9 ％、坪単価は 376 万円/坪となった。
上位 2 駅(門前仲町駅、中野駅)は +99.6 ％(坪単価 +185.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神楽坂駅、早稲田駅)は -81.9 ％(坪単価 -671.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 26.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.3 年 → 2022年 26.4 年、+52.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.8 ％ → 2022年 28.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.4 ％ → 2022年 35.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった門前仲町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 376万円/坪(114万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +115.9％( +201.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -89.7％( -871.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野駅 | 372万/坪 (31.8年/87.3坪) | 203万/坪 (32.9年/49.4坪) | 248万/坪 (37.5年/27.7坪) |
| 落合駅 | 275万/坪 (19.2年/34.3坪) | 250万/坪 (19.5年/22.2坪) | 316万/坪 (0.5年/21.9坪) |
| 高田馬場駅 | 194万/坪 (39.0年/84.2坪) | 297万/坪 (2.5年/23.8坪) | 202万/坪 (21.0年/24.2坪) |
| 早稲田駅 | 164万/坪 (37.0年/29.1坪) | 634万/坪 (20.9年/30.6坪) | 484万/坪 (17.3年/37.4坪) |
| 神楽坂駅 | 101万/坪 (48.5年/24.2坪) | 972万/坪 (0年/84.7坪) | 194万/坪 (24.5年/35.3坪) |
| 飯田橋駅 | 478万/坪 (0.00年/28.0坪) | - | 198万/坪 (19.5年/31.8坪) |
| 九段下駅 | - | - | - |
| 竹橋駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 日本橋駅 | - | 1,181万/坪 (0.5年/24.2坪) | - |
| 茅場町駅 | - | 1,298万/坪 (27.0年/22.7坪) | 302万/坪 (44.5年/48.4坪) |
| 門前仲町駅 | 376万/坪 (7.8年/43.5坪) | 174万/坪 (28.5年/49.9坪) | 411万/坪 (21.5年/20.4坪) |
| 木場駅 | 123万/坪 (40.0年/51.4坪) | 254万/坪 (28.0年/43.1坪) | 422万/坪 (0.5年/48.4坪) |
| 東陽町駅 | 210万/坪 (45.0年/39.3坪) | - | 220万/坪 (12.5年/40.1坪) |
| 南砂町駅 | 152万/坪 (23.2年/25.9坪) | 163万/坪 (15.1年/28.1坪) | 141万/坪 (10.9年/26.6坪) |
| 西葛西駅 | 134万/坪 (33.3年/54.5坪) | 120万/坪 (21.0年/16.1坪) | 185万/坪 (8.5年/112坪) |
| 葛西駅 | 224万/坪 (21.1年/76.0坪) | 179万/坪 (10.4年/39.6坪) | 167万/坪 (8.7年/33.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
門前仲町駅 376.1 万/坪(昨年同期比 +115.9 ％)
門前仲町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 376万円/坪(114万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +115.9％( +201.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 28.5年から -72.8 ％減)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 49.9 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 110.4 坪 (昨年 117.4 坪から -5.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.5 年 → 2022年 7.8 年、-72.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.2 分 → 2022年 4.5 分、-37.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
中野駅 371.7 万/坪(昨年同期比 +83.3 ％)
中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 372万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +83.3％( +168.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 32.9年から -3.3 ％減)。平均土地面積は 87.3 坪 (昨年 49.4 坪から +76.8 ％増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 47.4 坪から -35.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.3 分 → 2022年 9.0 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 37.5 ％)
神楽坂駅 100.6 万/坪(昨年同期比 -89.7 ％)
神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -89.7％( -871.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 84.7 坪から -71.4 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 25.7 坪から +35.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.0 分 → 2022年 7.0 分、+250.0 ％と大きく増加)
早稲田駅 163.6 万/坪(昨年同期比 -74.2 ％)
早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -74.2％( -470.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 20.9年から +77.0 ％増)。平均土地面積は 29.1 坪 (昨年 30.6 坪から -4.7 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 60.8 坪から -39.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.4 分 → 2022年 3.8 分、-30.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.9 年 → 2022年 37.0 年、+77.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示