【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の京王井の頭線 (渋谷駅~吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 342万円/坪(103万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +27.2%( +73.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 68 件(1年前(2020年)に比べて -28.4%( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 13.5年から -1.6 %減)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 38.5 坪から +28.7 %増)。平均建物面積は 49.4 坪 (昨年 39.0 坪から +26.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。神泉駅、新代田駅、東松原駅、西永福駅、高井戸駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神泉駅で昨年に比べ +70.2 %、坪単価は 605 万円/坪となった。
上位 2 駅(神泉駅、新代田駅)は +62.7 %(坪単価 +185.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(池ノ上駅、駒場東大前駅)は -39.1 %(坪単価 -146.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.1 % → 2021年 3.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.5 % → 2021年 6.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.1 分 → 2021年 11.3 分、+24.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 24.2 % → 2021年 16.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.2 % → 2021年 26.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 605万円/坪(183万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +70.2%( +249.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった駒場東大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.6%( -121.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
京王井の頭線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 1,273万/坪 (32.1年/106坪) | - | 275万/坪 (45.4年/37.5坪) |
神泉駅 | 605万/坪 (5.3年/81.7坪) | 355万/坪 (20.8年/31.8坪) | - |
駒場東大前駅 | 194万/坪 (31.8年/46.9坪) | 316万/坪 (30.8年/95.3坪) | - |
池ノ上駅 | 262万/坪 (44.8年/73.4坪) | 434万/坪 (28.8年/71.6坪) | 126万/坪 (0年/15.1坪) |
下北沢駅 | 332万/坪 (13.5年/35.9坪) | 304万/坪 (29.1年/42.9坪) | 425万/坪 (29.4年/82.9坪) |
新代田駅 | 342万/坪 (9.8年/99.3坪) | 220万/坪 (16.8年/42.4坪) | - |
東松原駅 | 351万/坪 (0.8年/109坪) | 270万/坪 (15.4年/34.8坪) | 149万/坪 (44.3年/28.0坪) |
明大前駅 | - | 136万/坪 (37.5年/44.6坪) | - |
永福町駅 | 313万/坪 (0.8年/46.1坪) | 333万/坪 (0.8年/31.4坪) | 228万/坪 (34.5年/45.6坪) |
西永福駅 | 308万/坪 (6.7年/42.7坪) | 243万/坪 (16.2年/47.1坪) | 317万/坪 (4.3年/39.1坪) |
浜田山駅 | 258万/坪 (18.3年/28.7坪) | 295万/坪 (7.3年/29.4坪) | 252万/坪 (8.3年/26.5坪) |
高井戸駅 | 318万/坪 (0.8年/32.8坪) | 242万/坪 (11.4年/27.3坪) | 166万/坪 (20.8年/38.6坪) |
富士見ケ丘駅 | 264万/坪 (0.8年/29.7坪) | 253万/坪 (9.8年/32.3坪) | 256万/坪 (9.0年/40.5坪) |
久我山駅 | 251万/坪 (9.6年/27.4坪) | 248万/坪 (9.4年/44.4坪) | 246万/坪 (15.7年/33.4坪) |
三鷹台駅 | 219万/坪 (36.1年/33.8坪) | 216万/坪 (6.3年/37.8坪) | 185万/坪 (17.0年/54.9坪) |
井の頭公園駅 | 354万/坪 (6.8年/33.3坪) | 348万/坪 (10.0年/39.3坪) | 334万/坪 (0.8年/31.8坪) |
吉祥寺駅 | 248万/坪 (20.1年/57.8坪) | 268万/坪 (15.6年/35.3坪) | 364万/坪 (23.3年/45.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
神泉駅 604.8 万/坪(昨年同期比 +70.2 %)
神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 605万円/坪(183万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +70.2%( +249.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 20.8年から -74.7 %減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 31.8 坪から +157.1 %増)。平均建物面積は 178.5 坪 (昨年 65.5 坪から +172.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.8 年 → 2021年 5.3 年、-74.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.7 分 → 2021年 6.0 分、+28.6 %と大きく増加)
新代田駅 342.3 万/坪(昨年同期比 +55.3 %)
新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 342万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +55.3%( +121.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 16.8年から -41.8 %減)。平均土地面積は 99.3 坪 (昨年 42.4 坪から +134.5 %増)。平均建物面積は 153.8 坪 (昨年 59.0 坪から +160.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 16.8 年 → 2021年 9.8 年、-41.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
池ノ上駅 262.2 万/坪(昨年同期比 -39.6 %)
池ノ上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 262万円/坪(79.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -39.6%( -172.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 28.8年から +55.6 %増)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 71.6 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 55.5 坪から -22.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.8 年 → 2021年 44.8 年、+55.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 7.0 分、+23.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)
駒場東大前駅 193.8 万/坪(昨年同期比 -38.6 %)
駒場東大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.6%( -121.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 30.8年から +3.3 %増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 95.3 坪から -50.8 %減)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 93.8 坪から -6.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 3.5 分 → 2021年 2.0 分、-42.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示