【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の東急田園都市線 (二子新地駅～中央林間駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +7.9％( +4.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 162 件(１年前(2022年)に比べて +2.5％( +4件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 24.0年から -0.1 ％減)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 61.5 ㎡から +3.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。溝の口駅、宮崎台駅、たまプラーザ駅、あざみ野駅、つきみ野駅、中央林間駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中央林間駅で昨年に比べ +58.4 ％、単価は 63.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中央林間駅、宮崎台駅)は +49.7 ％(単価 +24.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(青葉台駅、梶が谷駅)は -27.2 ％(単価 -22.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.1 ％ → 2023年 18.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.4 ％ → 2023年 15.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 43.6 ％ → 2023年 45.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮崎台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +41.0％( +25.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2022年)に比べて +17.6％( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったつきみ野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +29.7％( +7.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 二子新地駅 | 80.5万/㎡ (21.0年/52.5㎡) | 81.7万/㎡ (14.5年/53.8㎡) | 70.6万/㎡ (21.1年/49.0㎡) |
| 高津駅 | 76.8万/㎡ (15.0年/45.0㎡) | 67.5万/㎡ (22.7年/53.9㎡) | 66.4万/㎡ (17.8年/41.7㎡) |
| 溝の口駅 | 70.9万/㎡ (29.2年/60.5㎡) | 58.8万/㎡ (26.6年/74.3㎡) | 62.1万/㎡ (26.5年/72.7㎡) |
| 梶が谷駅 | 51.4万/㎡ (35.3年/68.8㎡) | 65.3万/㎡ (22.0年/50.5㎡) | 47.2万/㎡ (28.3年/60.9㎡) |
| 宮崎台駅 | 86.5万/㎡ (14.4年/49.8㎡) | 61.4万/㎡ (22.7年/55.3㎡) | 67.5万/㎡ (20.8年/39.4㎡) |
| 宮前平駅 | 50.2万/㎡ (30.2年/66.1㎡) | 48.3万/㎡ (25.5年/64.2㎡) | 28.8万/㎡ (34.5年/67.0㎡) |
| 鷺沼駅 | 66.3万/㎡ (23.8年/67.3㎡) | 69.3万/㎡ (21.8年/55.8㎡) | 56.0万/㎡ (23.0年/66.3㎡) |
| たまプラーザ駅 | 74.7万/㎡ (20.3年/67.6㎡) | 61.1万/㎡ (25.2年/68.6㎡) | 60.4万/㎡ (28.9年/60.8㎡) |
| あざみ野駅 | 65.0万/㎡ (26.6年/72.9㎡) | 53.2万/㎡ (27.4年/70.0㎡) | 54.6万/㎡ (26.2年/69.6㎡) |
| 江田駅 | 61.5万/㎡ (22.3年/75.0㎡) | 64.3万/㎡ (13.0年/60.0㎡) | 51.6万/㎡ (22.7年/68.3㎡) |
| 市が尾駅 | 68.5万/㎡ (16.8年/65.0㎡) | 64.1万/㎡ (14.0年/68.8㎡) | 43.6万/㎡ (27.3年/63.8㎡) |
| 藤が丘駅 | 57.2万/㎡ (29.0年/62.5㎡) | 65.1万/㎡ (24.6年/66.0㎡) | 46.3万/㎡ (19.8年/62.2㎡) |
| 青葉台駅 | 60.9万/㎡ (28.8年/66.8㎡) | 90.9万/㎡ (26.2年/63.0㎡) | 51.7万/㎡ (28.7年/69.2㎡) |
| 田奈駅 | 32.7万/㎡ (38.0年/60.0㎡) | - | - |
| 長津田駅 | 46.0万/㎡ (28.4年/69.3㎡) | 44.7万/㎡ (28.8年/65.3㎡) | 38.0万/㎡ (32.9年/62.5㎡) |
| つきみ野駅 | 31.0万/㎡ (26.0年/56.7㎡) | 23.9万/㎡ (32.4年/57.5㎡) | 23.4万/㎡ (26.6年/57.0㎡) |
| 中央林間駅 | 63.5万/㎡ (14.6年/65.9㎡) | 40.1万/㎡ (18.0年/55.0㎡) | 47.2万/㎡ (12.2年/73.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中央林間駅 63.5 万/㎡(昨年同期比 +58.4 ％)
中央林間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +58.4％( +23.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +37.5％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 18.0年から -19.1 ％減)。平均専有面積は 65.9 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +19.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 18.0 年 → 2023年 14.6 年、-19.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.8 分 → 2023年 7.1 分、-27.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
宮崎台駅 86.5 万/㎡(昨年同期比 +41.0 ％)
宮崎台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +41.0％( +25.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2022年)に比べて +17.6％( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 22.7年から -36.6 ％減)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から -10.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 22.7 年 → 2023年 14.4 年、-36.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.5 分 → 2023年 8.3 分、-33.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.8 ％ → 2023年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 41.2 ％ → 2023年 25.0 ％)
青葉台駅 60.9 万/㎡(昨年同期比 -33.0 ％)
青葉台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -33.0％( -30.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 26.2年から +9.7 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +6.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 35.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.8 分 → 2023年 11.9 分、+21.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 38.5 ％)
梶が谷駅 51.4 万/㎡(昨年同期比 -21.4 ％)
梶が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -21.4％( -14.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -63.6％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 22.0年から +60.2 ％増)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 50.5 ㎡から +36.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.4 分 → 2023年 7.2 分、-36.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.1 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.0 年 → 2023年 35.3 年、+60.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.4 ％ → 2023年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示