【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の東急多摩川線 (多摩川駅～蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +15.8％( +13.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 87 件(１年前(2020年)に比べて +20.8％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 19.5年から +0.7 ％増)。平均専有面積は 37.9 ㎡ (昨年 39.4 ㎡から -3.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。沼部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは多摩川駅で昨年に比べ +112.2 ％、単価は 164 万円/㎡となった。
上位 2 駅(多摩川駅、沼部駅)は +97.8 ％(単価 +61.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(蒲田駅、鵜の木駅)は +2.8 ％(単価 +2.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 36.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.2 ％ → 2021年 7.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.9 ％ → 2021年 10.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は164万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +112.2％( +86.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった沼部駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +83.4％( +35.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東急多摩川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 多摩川駅 | 164万/㎡ (29.3年/45.0㎡) | 77.1万/㎡ (38.8年/41.0㎡) | 62.5万/㎡ (9.8年/40.0㎡) |
| 沼部駅 | 77.8万/㎡ (21.4年/83.8㎡) | 42.4万/㎡ (19.3年/62.5㎡) | 69.2万/㎡ (21.6年/41.7㎡) |
| 鵜の木駅 | 90.1万/㎡ (14.1年/49.2㎡) | 86.9万/㎡ (15.5年/46.4㎡) | 80.9万/㎡ (17.9年/39.3㎡) |
| 下丸子駅 | 82.9万/㎡ (19.4年/40.0㎡) | 79.0万/㎡ (17.4年/83.3㎡) | 69.0万/㎡ (15.8年/100㎡) |
| 武蔵新田駅 | 90.3万/㎡ (15.9年/37.8㎡) | 81.0万/㎡ (18.0年/35.0㎡) | 81.1万/㎡ (15.5年/26.0㎡) |
| 矢口渡駅 | 85.0万/㎡ (19.5年/32.8㎡) | 76.4万/㎡ (21.7年/38.8㎡) | 73.4万/㎡ (20.4年/44.2㎡) |
| 蒲田駅 | 90.9万/㎡ (21.9年/27.8㎡) | 89.2万/㎡ (16.7年/33.0㎡) | 84.6万/㎡ (20.4年/38.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
多摩川駅 163.6 万/㎡(昨年同期比 +112.2 ％)
多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は164万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +112.2％( +86.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 38.8年から -24.5 ％減)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 41.0 ㎡から +9.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 38.8 年 → 2021年 29.3 年、-24.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.4 分 → 2021年 5.8 分、+30.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 37.5 ％)
沼部駅 77.8 万/㎡(昨年同期比 +83.4 ％)
沼部駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +83.4％( +35.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 19.3年から +11.3 ％増)。平均専有面積は 83.8 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +34.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.3 年 → 2021年 21.4 年、+11.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.5 分 → 2021年 5.5 分、+22.2 ％と大きく増加)
蒲田駅 90.9 万/㎡(昨年同期比 +1.9 ％)
蒲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +1.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて -14.8％( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 16.7年から +30.9 ％増)。平均専有面積は 27.8 ㎡ (昨年 33.0 ㎡から -15.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.6 分 → 2021年 5.5 分、-27.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.5 ％ → 2021年 52.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.7 年 → 2021年 21.9 年、+30.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.7 ％ → 2021年 17.4 ％)
鵜の木駅 90.1 万/㎡(昨年同期比 +3.7 ％)
鵜の木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.7％( +3.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -14.3％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 15.5年から -8.9 ％減)。平均専有面積は 49.2 ㎡ (昨年 46.4 ㎡から +5.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 ％ → 2021年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示