【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR横浜線 (東神奈川駅～橋本駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +9.8％( +4.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 686 件(１年前(2024年)に比べて -43.9％( -536件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 27.7年から -1.3 ％減)。平均専有面積は 62.1 ㎡ (昨年 60.1 ㎡から +3.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。新横浜駅、鴨居駅、中山駅、十日市場駅、矢部駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新横浜駅で昨年に比べ +19.1 ％、単価は 90.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新横浜駅、十日市場駅)は +18.8 ％(単価 +10.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(橋本駅、大口駅)は -18.4 ％(単価 -8.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.2 ％ → 2025年 3.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.1 ％ → 2025年 18.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.6 ％ → 2025年 21.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 ％ → 2025年 4.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.1％( +14.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 109 件(１年前(2024年)に比べて -24.3％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -22.2％( -9.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 70 件(１年前(2024年)に比べて -42.1％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR横浜線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東神奈川駅 | 79.9万/㎡ (24.6年/57.0㎡) | 85.1万/㎡ (21.1年/57.4㎡) | 73.5万/㎡ (22.0年/56.6㎡) |
| 大口駅 | 48.3万/㎡ (30.6年/59.9㎡) | 56.6万/㎡ (27.7年/54.9㎡) | 58.4万/㎡ (25.8年/52.1㎡) |
| 菊名駅 | 57.3万/㎡ (30.6年/67.8㎡) | 55.6万/㎡ (28.9年/68.2㎡) | 53.9万/㎡ (28.3年/68.6㎡) |
| 新横浜駅 | 90.6万/㎡ (18.3年/48.6㎡) | 76.1万/㎡ (20.0年/51.6㎡) | 73.3万/㎡ (20.3年/49.1㎡) |
| 小机駅 | 33.5万/㎡ (33.8年/71.5㎡) | 31.9万/㎡ (33.6年/67.8㎡) | 31.7万/㎡ (31.3年/64.7㎡) |
| 鴨居駅 | 40.6万/㎡ (31.0年/65.5㎡) | 35.2万/㎡ (35.9年/63.3㎡) | 35.1万/㎡ (31.1年/65.9㎡) |
| 中山駅 | 48.9万/㎡ (25.1年/69.3㎡) | 44.0万/㎡ (26.5年/68.3㎡) | 41.0万/㎡ (28.3年/67.4㎡) |
| 十日市場駅 | 39.3万/㎡ (31.3年/70.5㎡) | 33.1万/㎡ (33.9年/68.5㎡) | 40.1万/㎡ (31.4年/65.2㎡) |
| 長津田駅 | 52.7万/㎡ (27.4年/70.5㎡) | 50.0万/㎡ (27.9年/69.1㎡) | 49.2万/㎡ (27.8年/70.8㎡) |
| 古淵駅 | 37.9万/㎡ (30.5年/65.5㎡) | 35.8万/㎡ (30.2年/67.0㎡) | 36.5万/㎡ (28.0年/66.3㎡) |
| 淵野辺駅 | 38.8万/㎡ (23.6年/64.8㎡) | 37.0万/㎡ (26.2年/56.8㎡) | 35.9万/㎡ (24.7年/57.3㎡) |
| 矢部駅 | 35.6万/㎡ (25.4年/50.3㎡) | 31.3万/㎡ (28.1年/51.8㎡) | 33.4万/㎡ (28.8年/37.0㎡) |
| 相模原駅 | 35.1万/㎡ (24.9年/63.2㎡) | 34.6万/㎡ (25.6年/52.0㎡) | 32.6万/㎡ (25.7年/51.6㎡) |
| 橋本駅 | 32.2万/㎡ (31.9年/61.9㎡) | 41.4万/㎡ (27.0年/58.0㎡) | 40.0万/㎡ (26.1年/61.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新横浜駅 90.6 万/㎡(昨年同期比 +19.1 ％)
新横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.1％( +14.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 109 件(１年前(2024年)に比べて -24.3％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 20.0年から -8.8 ％減)。平均専有面積は 48.6 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -5.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 4.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.4 ％ → 2025年 7.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.8 ％ → 2025年 38.2 ％)
十日市場駅 39.3 万/㎡(昨年同期比 +18.5 ％)
十日市場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +18.5％( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2024年)に比べて -31.9％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 33.9年から -7.6 ％減)。平均専有面積は 70.5 ㎡ (昨年 68.5 ㎡から +3.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.7 ％ → 2025年 7.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 54.4 ％ → 2025年 47.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 7.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 8.7 ％)
橋本駅 32.2 万/㎡(昨年同期比 -22.2 ％)
橋本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -22.2％( -9.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 70 件(１年前(2024年)に比べて -42.1％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 27.0年から +18.4 ％増)。平均専有面積は 61.9 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から +6.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.9 分 → 2025年 10.6 分、-10.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 64.5 ％ → 2025年 64.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.0 年 → 2025年 31.9 年、+18.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.4 ％ → 2025年 22.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 1.4 ％)
大口駅 48.3 万/㎡(昨年同期比 -14.7 ％)
大口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -14.7％( -8.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 27.7年から +10.6 ％増)。平均専有面積は 59.9 ㎡ (昨年 54.9 ㎡から +9.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 54.4 ％ → 2025年 54.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.7 年 → 2025年 30.6 年、+10.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.0 分 → 2025年 9.1 分、+13.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.2 ％ → 2025年 31.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 2.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示