【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR相模線 (茅ケ崎駅～橋本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.4％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 612 件(１年前(2024年)に比べて -36.1％( -345件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 15.4年から -18.3 ％減)。平均土地面積は 42.5 坪 (昨年 45.9 坪から -7.2 ％減)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 35.7 坪から -2.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。香川駅、入谷駅、下溝駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは入谷駅で昨年に比べ +29.1 ％、坪単価は 94.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(入谷駅、下溝駅)は +25.4 ％(坪単価 +18.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(厚木駅、社家駅)は -25.5 ％(坪単価 -38.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 15.4 年 → 2025年 12.6 年、-18.3 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 23.2 分 → 2025年 20.3 分、-12.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 52.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.4 ％ → 2025年 7.5 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北茅ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.4％( +18.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -13.3％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった倉見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.9万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.4％( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR相模線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 茅ケ崎駅 | 131万/坪 (14.5年/38.4坪) | 138万/坪 (14.0年/41.2坪) | 135万/坪 (15.7年/42.1坪) |
| 北茅ケ崎駅 | 140万/坪 (1.8年/39.3坪) | 121万/坪 (21.3年/35.1坪) | 112万/坪 (16.5年/32.8坪) |
| 香川駅 | 122万/坪 (6.4年/37.8坪) | 101万/坪 (17.8年/40.0坪) | 109万/坪 (13.6年/38.3坪) |
| 寒川駅 | 92.2万/坪 (16.9年/99.4坪) | 99.7万/坪 (12.8年/48.2坪) | 108万/坪 (10.0年/40.0坪) |
| 宮山駅 | 74.9万/坪 (18.6年/37.1坪) | 77.9万/坪 (12.4年/41.4坪) | 101万/坪 (8.8年/50.5坪) |
| 倉見駅 | 69.9万/坪 (15.5年/34.8坪) | 87.8万/坪 (17.0年/39.3坪) | 91.3万/坪 (10.3年/40.2坪) |
| 門沢橋駅 | 92.7万/坪 (7.5年/34.0坪) | 90.1万/坪 (21.3年/83.4坪) | 85.2万/坪 (18.3年/63.8坪) |
| 社家駅 | 87.7万/坪 (16.1年/46.3坪) | 116万/坪 (16.3年/55.2坪) | 95.0万/坪 (13.2年/32.9坪) |
| 厚木駅 | 131万/坪 (7.6年/33.5坪) | 179万/坪 (18.5年/61.1坪) | 133万/坪 (14.1年/42.3坪) |
| 海老名駅 | 120万/坪 (12.2年/39.7坪) | 113万/坪 (15.9年/42.9坪) | 116万/坪 (15.6年/48.1坪) |
| 入谷駅 | 94.4万/坪 (9.8年/31.5坪) | 73.1万/坪 (19.4年/48.1坪) | 92.7万/坪 (18.6年/44.2坪) |
| 相武台下駅 | 90.7万/坪 (9.1年/41.6坪) | 92.7万/坪 (15.7年/57.8坪) | 84.7万/坪 (14.4年/44.4坪) |
| 下溝駅 | 92.0万/坪 (10.5年/33.7坪) | 75.7万/坪 (20.9年/50.1坪) | 84.7万/坪 (13.6年/40.0坪) |
| 原当麻駅 | 95.3万/坪 (15.0年/43.1坪) | 95.7万/坪 (13.3年/66.7坪) | 103万/坪 (11.1年/39.7坪) |
| 番田駅 | 94.1万/坪 (9.7年/35.5坪) | 96.4万/坪 (13.6年/63.2坪) | 88.4万/坪 (12.1年/52.2坪) |
| 上溝駅 | 94.7万/坪 (13.7年/40.1坪) | 101万/坪 (14.8年/40.7坪) | 98.6万/坪 (14.6年/44.6坪) |
| 南橋本駅 | 108万/坪 (17.3年/34.0坪) | 109万/坪 (12.6年/51.0坪) | 94.5万/坪 (19.3年/54.4坪) |
| 橋本駅 | 99.8万/坪 (12.4年/45.0坪) | 99.6万/坪 (16.6年/46.9坪) | 89.5万/坪 (21.5年/54.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
入谷駅 94.4 万/坪(昨年同期比 +29.1 ％)
入谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.1％( +21.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 19.4年から -49.8 ％減)。平均土地面積は 31.5 坪 (昨年 48.1 坪から -34.5 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 32.4 坪から -11.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.4 年 → 2025年 9.8 年、-49.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.3 分 → 2025年 9.2 分、-31.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
下溝駅 92.0 万/坪(昨年同期比 +21.6 ％)
下溝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.0万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.6％( +16.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.5年(昨年 20.9年から -49.8 ％減)。平均土地面積は 33.7 坪 (昨年 50.1 坪から -32.7 ％減)。平均建物面積は 26.9 坪 (昨年 31.5 坪から -14.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.9 年 → 2025年 10.5 年、-49.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 16.9 分 → 2025年 14.8 分、-12.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 57.1 ％)
厚木駅 130.9 万/坪(昨年同期比 -26.9 ％)
厚木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -26.9％( -48.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.6年(昨年 18.5年から -59.1 ％減)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 61.1 坪から -45.2 ％減)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 83.0 坪から -60.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.5 年 → 2025年 7.6 年、-59.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 71.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.9 分 → 2025年 12.2 分、+23.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 14.3 ％)
社家駅 87.7 万/坪(昨年同期比 -24.1 ％)
社家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.7万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.1％( -27.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +175.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 16.3年から -1.3 ％減)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 55.2 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 35.5 坪から -8.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 27.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示