【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR相模線 (茅ケ崎駅～橋本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.2％( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 254 件(１年前(2024年)に比べて +9.0％( +21件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 13.4年(昨年 14.8年から -9.9 ％減)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 53.1 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 39.1 坪から -17.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。北茅ケ崎駅、宮山駅、厚木駅、入谷駅、南橋本駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは宮山駅で昨年に比べ +45.7 ％、坪単価は 85.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(宮山駅、南橋本駅)は +45.0 ％(坪単価 +32.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(番田駅、社家駅)は -21.0 ％(坪単価 -23.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.7 ％ → 2025年 48.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.1 ％ → 2025年 22.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.4 ％ → 2025年 8.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった厚木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +35.0％( +41.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった番田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.2万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -26.4％( -29.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR相模線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 茅ケ崎駅 | 124万/坪 (16.1年/39.4坪) | 136万/坪 (10.2年/44.7坪) | 135万/坪 (15.3年/41.9坪) |
| 北茅ケ崎駅 | 156万/坪 (0.4年/37.1坪) | 123万/坪 (9.9年/32.0坪) | 117万/坪 (10.3年/36.3坪) |
| 香川駅 | 123万/坪 (10.4年/37.1坪) | 105万/坪 (14.9年/40.8坪) | 109万/坪 (13.6年/40.0坪) |
| 寒川駅 | 110万/坪 (13.9年/107坪) | 101万/坪 (9.2年/53.8坪) | 122万/坪 (3.3年/35.8坪) |
| 宮山駅 | 85.1万/坪 (11.6年/36.8坪) | 58.4万/坪 (22.8年/43.9坪) | - |
| 倉見駅 | - | 87.7万/坪 (18.0年/34.8坪) | 78.2万/坪 (17.8年/33.3坪) |
| 門沢橋駅 | 118万/坪 (0.25年/37.3坪) | 106万/坪 (18.0年/107坪) | 74.7万/坪 (25.6年/96.8坪) |
| 社家駅 | 97.8万/坪 (16.8年/55.5坪) | 116万/坪 (22.3年/72.6坪) | 96.4万/坪 (10.8年/32.5坪) |
| 厚木駅 | 158万/坪 (1.5年/35.5坪) | 117万/坪 (7.9年/32.3坪) | 101万/坪 (25.3年/51.4坪) |
| 海老名駅 | 122万/坪 (11.3年/36.5坪) | 118万/坪 (17.8年/41.2坪) | 106万/坪 (14.0年/45.2坪) |
| 入谷駅 | 94.4万/坪 (9.8年/31.5坪) | 73.4万/坪 (30.3年/92.3坪) | 80.4万/坪 (43.8年/62.0坪) |
| 相武台下駅 | 101万/坪 (8.0年/41.7坪) | 91.0万/坪 (14.8年/75.4坪) | 77.7万/坪 (19.7年/40.8坪) |
| 下溝駅 | 84.1万/坪 (14.6年/35.5坪) | 77.0万/坪 (33.8年/78.7坪) | 84.6万/坪 (9.4年/46.9坪) |
| 原当麻駅 | 87.6万/坪 (13.6年/40.1坪) | 103万/坪 (11.0年/111坪) | 98.2万/坪 (13.8年/40.5坪) |
| 番田駅 | 82.2万/坪 (15.4年/36.3坪) | 112万/坪 (11.3年/137坪) | 90.1万/坪 (10.7年/34.3坪) |
| 上溝駅 | 86.9万/坪 (17.7年/37.1坪) | 101万/坪 (10.2年/43.7坪) | 86.1万/坪 (17.6年/36.8坪) |
| 南橋本駅 | 124万/坪 (6.3年/31.8坪) | 86.3万/坪 (14.8年/31.0坪) | 95.5万/坪 (38.3年/76.2坪) |
| 橋本駅 | 97.1万/坪 (14.6年/41.8坪) | 102万/坪 (18.0年/53.3坪) | 80.7万/坪 (22.9年/50.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宮山駅 85.1 万/坪(昨年同期比 +45.7 ％)
宮山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.1万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.7％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.6年(昨年 22.8年から -49.1 ％減)。平均土地面積は 36.8 坪 (昨年 43.9 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 33.7 坪から -2.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.8 年 → 2025年 11.6 年、-49.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
南橋本駅 124.5 万/坪(昨年同期比 +44.3 ％)
南橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +44.3％( +38.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.3年(昨年 14.8年から -57.6 ％減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 31.0 坪から +2.4 ％増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 29.1 坪から +1.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 14.8 年 → 2025年 6.3 年、-57.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.8 分 → 2025年 17.5 分、-26.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
番田駅 82.2 万/坪(昨年同期比 -26.4 ％)
番田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.2万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -26.4％( -29.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 11.3年から +37.0 ％増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 137.3 坪から -73.6 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 41.4 坪から -30.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 11.3 年 → 2025年 15.4 年、+37.0 ％と大きく増加)
社家駅 97.8 万/坪(昨年同期比 -15.5 ％)
社家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.8万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.5％( -18.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 22.3年から -24.7 ％減)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 72.6 坪から -23.6 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 42.4 坪から -16.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.3 年 → 2025年 16.8 年、-24.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示