【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の西鉄貝塚線 (貝塚駅～西鉄新宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +4.0％( +4.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2022年)に比べて -12.5％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 12.8年から +47.8 ％増)。平均土地面積は 81.3 坪 (昨年 80.2 坪から +1.4 ％増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 44.7 坪から +11.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西鉄新宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西鉄新宮駅で昨年に比べ +43.7 ％、坪単価は 121 万円/坪となった。
上位 2 駅(西鉄新宮駅、香椎花園前駅)は +29.6 ％(坪単価 +26.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和白駅、三苫駅)は -9.3 ％(坪単価 -9.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.1 ％ → 2023年 17.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.8 年 → 2023年 18.9 年、+47.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.1 ％ → 2023年 14.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 46.4 ％ → 2023年 17.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.4％( +17.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった唐の原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.8万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -4.9％( -3.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 西鉄貝塚線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 貝塚駅 | 111万/坪 (20.3年/113坪) | 104万/坪 (5.3年/37.8坪) | - |
| 名島駅 | 129万/坪 (2.8年/40.1坪) | 112万/坪 (14.1年/52.9坪) | 110万/坪 (20.0年/95.0坪) |
| 西鉄千早駅 | - | - | - |
| 香椎宮前駅 | - | 93.2万/坪 (26.3年/74.1坪) | 76.8万/坪 (21.6年/59.7坪) |
| 西鉄香椎駅 | - | - | 60.6万/坪 (30.3年/68.8坪) |
| 香椎花園前駅 | 115万/坪 (27.5年/119坪) | 99.3万/坪 (19.9年/47.2坪) | 108万/坪 (5.3年/49.6坪) |
| 唐の原駅 | 70.8万/坪 (30.3年/78.7坪) | 74.5万/坪 (27.3年/101坪) | - |
| 和白駅 | 95.3万/坪 (25.9年/75.1坪) | 107万/坪 (7.0年/137坪) | 95.2万/坪 (12.5年/43.9坪) |
| 三苫駅 | 97.8万/坪 (14.9年/80.2坪) | 106万/坪 (7.4年/58.2坪) | 99.8万/坪 (5.7年/59.8坪) |
| 西鉄新宮駅 | 121万/坪 (6.8年/68.1坪) | 84.5万/坪 (20.8年/52.2坪) | 90.0万/坪 (7.6年/88.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西鉄新宮駅 121.4 万/坪(昨年同期比 +43.7 ％)
西鉄新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +43.7％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 6.8年(昨年 20.8年から -67.5 ％減)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 52.2 坪から +30.4 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 37.1 坪から +10.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 20.8 年 → 2023年 6.8 年、-67.5 ％と大きく減少)
香椎花園前駅 114.7 万/坪(昨年同期比 +15.5 ％)
香椎花園前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.5％( +15.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.5年(昨年 19.9年から +37.8 ％増)。平均土地面積は 118.6 坪 (昨年 47.2 坪から +151.3 ％増)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 30.3 坪から +69.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.9 年 → 2023年 27.5 年、+37.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.6 分 → 2023年 13.4 分、+55.8 ％と大きく増加)
和白駅 95.3 万/坪(昨年同期比 -11.2 ％)
和白駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -11.2％( -12.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.9年(昨年 7.0年から +269.6 ％増)。平均土地面積は 75.1 坪 (昨年 137.1 坪から -45.2 ％減)。平均建物面積は 48.8 坪 (昨年 61.4 坪から -20.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.8 分 → 2023年 9.1 分、-22.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.0 年 → 2023年 25.9 年、+269.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 37.5 ％)
三苫駅 97.8 万/坪(昨年同期比 -7.3 ％)
三苫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.8万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -7.3％( -7.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.9年(昨年 7.4年から +101.1 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 58.2 坪から +37.7 ％増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 38.1 坪から +25.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.4 年 → 2023年 14.9 年、+101.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 9.7 分 → 2023年 11.2 分、+15.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示