【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.5％( -76.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 57 件(１年前(2023年)に比べて -60.4％( -87件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 19.3年から +10.3 ％増)。平均土地面積は 64.7 坪 (昨年 68.4 坪から -5.4 ％減)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 47.6 坪から +6.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。野芥駅、梅林駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桜坂駅で昨年に比べ +127.2 ％、坪単価は 175 万円/坪となった。
上位 2 駅(桜坂駅、梅林駅)は +79.9 ％(坪単価 +64.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(博多駅、茶山駅)は -60.3 ％(坪単価 -441.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.8 ％ → 2024年 5.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 2.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 19.3 年 → 2024年 21.3 年、+10.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.0 ％ → 2024年 26.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 ％ → 2024年 26.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった別府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 206万円/坪(62.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.7％( -109.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.7万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.2％( -22.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 73.7万/坪 (20.0年/60.5坪) | 96.0万/坪 (14.4年/66.5坪) | 104万/坪 (25.8年/101坪) |
| 次郎丸駅 | 77.1万/坪 (29.2年/72.2坪) | 107万/坪 (19.8年/51.2坪) | 135万/坪 (14.3年/55.0坪) |
| 賀茂駅 | 113万/坪 (15.3年/67.6坪) | 133万/坪 (12.9年/49.2坪) | 114万/坪 (6.7年/45.5坪) |
| 野芥駅 | 122万/坪 (20.5年/53.2坪) | 97.7万/坪 (19.3年/59.2坪) | 114万/坪 (6.8年/47.5坪) |
| 梅林駅 | 123万/坪 (0.5年/52.9坪) | 92.8万/坪 (22.5年/55.6坪) | 107万/坪 (16.9年/59.6坪) |
| 福大前駅 | 84.5万/坪 (29.8年/68.8坪) | 111万/坪 (17.1年/61.3坪) | 104万/坪 (17.7年/61.4坪) |
| 七隈駅 | 84.2万/坪 (19.3年/52.2坪) | 117万/坪 (15.7年/48.0坪) | 122万/坪 (12.5年/50.4坪) |
| 金山駅 | 117万/坪 (36.8年/69.6坪) | 122万/坪 (13.6年/71.7坪) | 154万/坪 (16.3年/83.8坪) |
| 茶山駅 | 91.6万/坪 (25.8年/61.3坪) | 140万/坪 (13.6年/61.2坪) | 109万/坪 (17.0年/65.2坪) |
| 別府駅 | 206万/坪 (5.5年/48.4坪) | 315万/坪 (42.3年/88.9坪) | 319万/坪 (7.5年/125坪) |
| 六本松駅 | 126万/坪 (0.5年/37.8坪) | 149万/坪 (21.7年/66.8坪) | 162万/坪 (22.4年/64.5坪) |
| 桜坂駅 | 175万/坪 (13.8年/126坪) | 77.1万/坪 (38.0年/223坪) | 123万/坪 (14.0年/43.9坪) |
| 薬院大通駅 | - | 128万/坪 (42.0年/169坪) | - |
| 薬院駅 | - | 168万/坪 (26.0年/44.4坪) | - |
| 渡辺通駅 | - | - | - |
| 天神南駅 | - | 280万/坪 (25.9年/60.5坪) | - |
| 櫛田神社前駅 | - | 451万/坪 (1.5年/284坪) | - |
| 博多駅 | 136万/坪 (11.0年/46.1坪) | 971万/坪 (33.0年/108坪) | 147万/坪 (21.3年/111坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
桜坂駅 175.2 万/坪(昨年同期比 +127.2 ％)
桜坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(53.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +127.2％( +98.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 38.0年から -63.6 ％減)。平均土地面積は 126.0 坪 (昨年 223.1 坪から -43.5 ％減)。平均建物面積は 78.1 坪 (昨年 169.4 坪から -53.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.0 年 → 2024年 13.8 年、-63.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.5 分 → 2024年 6.5 分、-60.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
梅林駅 123.2 万/坪(昨年同期比 +32.7 ％)
梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +32.7％( +30.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 22.5年から -97.8 ％減)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 55.6 坪から -4.8 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 31.4 坪から +6.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.5 年 → 2024年 0.5 年、-97.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.8 分 → 2024年 20.0 分、+27.0 ％と大きく増加)
博多駅 136.5 万/坪(昨年同期比 -85.9 ％)
博多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -85.9％( -834.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 33.0年から -66.7 ％減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 108.2 坪から -57.4 ％減)。平均建物面積は 124.0 坪 (昨年 111.3 坪から +11.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.0 年 → 2024年 11.0 年、-66.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
茶山駅 91.6 万/坪(昨年同期比 -34.7 ％)
茶山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.6万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.7％( -48.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 13.6年から +89.9 ％増)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 61.2 坪から +0.2 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 42.1 坪から -31.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.3 分 → 2024年 11.8 分、-32.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.6 年 → 2024年 25.8 年、+89.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示