【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の北陸鉄道石川線 (野町駅～鶴来駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.0万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.4％( +9.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 27 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.6年(昨年 17.8年から +10.1 ％増)。平均土地面積は 57.0 坪 (昨年 64.9 坪から -12.2 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 48.2 坪から -30.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。押野駅、四十万駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは道法寺駅で昨年に比べ +509.4 ％、坪単価は 78.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(道法寺駅、野々市工大前駅)は +389.5 ％(坪単価 +60.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(乙丸駅、野々市駅)は -48.5 ％(坪単価 -43.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.4 ％ → 2023年 11.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 41.7 ％ → 2023年 44.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 17.8 年 → 2023年 19.6 年、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 22.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 25.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった四十万駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +44.7％( +34.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった乙丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.8万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -75.7％( -71.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 北陸鉄道石川線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野町駅 | 122万/坪 (0.25年/42.4坪) | - | 101万/坪 (1.3年/45.4坪) |
| 西泉駅 | 94.2万/坪 (0.25年/33.3坪) | - | 39.9万/坪 (41.3年/230坪) |
| 新西金沢駅 | - | - | - |
| 押野駅 | 73.6万/坪 (16.9年/53.4坪) | 40.4万/坪 (32.3年/200坪) | - |
| 野々市駅 | 57.8万/坪 (25.8年/50.2坪) | 73.5万/坪 (23.4年/49.2坪) | 69.5万/坪 (19.4年/112坪) |
| 野々市工大前駅 | 76.0万/坪 (1.3年/33.3坪) | 20.6万/坪 (35.3年/130坪) | 104万/坪 (0.8年/115坪) |
| 馬替駅 | 82.9万/坪 (29.5年/63.5坪) | 38.1万/坪 (34.3年/56.0坪) | 57.4万/坪 (17.9年/179坪) |
| 額住宅前駅 | 59.3万/坪 (35.3年/60.5坪) | - | - |
| 乙丸駅 | 22.8万/坪 (28.3年/34.8坪) | 93.8万/坪 (0.6年/52.9坪) | 81.5万/坪 (12.8年/76.4坪) |
| 四十万駅 | 111万/坪 (0.25年/49.9坪) | 76.8万/坪 (2.9年/47.1坪) | 35.7万/坪 (29.3年/74.1坪) |
| 陽羽里駅 | - | - | - |
| 曽谷駅 | - | 31.6万/坪 (31.3年/51.4坪) | 71.4万/坪 (0.25年/43.9坪) |
| 道法寺駅 | 78.8万/坪 (0.25年/200坪) | 12.9万/坪 (47.3年/169坪) | 52.3万/坪 (14.8年/31.0坪) |
| 井口駅 | 72.1万/坪 (6.3年/72.6坪) | 33.1万/坪 (36.3年/57.5坪) | - |
| 小柳駅 | - | 81.4万/坪 (1.8年/47.6坪) | - |
| 日御子駅 | - | - | 107万/坪 (0.25年/69.6坪) |
| 鶴来駅 | - | 5.8万/坪 (46.3年/72.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
道法寺駅 78.8 万/坪(昨年同期比 +509.4 ％)
道法寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +509.4％( +65.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.3年(昨年 47.3年から -99.5 ％減)。平均土地面積は 199.7 坪 (昨年 169.4 坪から +17.9 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 69.6 坪から -43.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 47.3 年 → 2023年 0.3 年、-99.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 30.0 分 → 2023年 24.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
野々市工大前駅 76.0 万/坪(昨年同期比 +269.6 ％)
野々市工大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +269.6％( +55.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.3年(昨年 35.3年から -96.5 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 130.1 坪から -74.4 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 136.1 坪から -77.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 35.3 年 → 2023年 1.3 年、-96.5 ％と大きく減少)
乙丸駅 22.8 万/坪(昨年同期比 -75.7 ％)
乙丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.8万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -75.7％( -71.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 0.6年から +4729.5 ％増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 52.9 坪から -34.3 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.3 坪から -12.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.7 分 → 2023年 5.0 分、-73.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.6 年 → 2023年 28.3 年、+4729.5 ％と大きく増加)
野々市駅 57.8 万/坪(昨年同期比 -21.3 ％)
野々市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.8万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -21.3％( -15.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 23.4年から +10.0 ％増)。平均土地面積は 50.2 坪 (昨年 49.2 坪から +2.2 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 38.9 坪から -2.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 14.9 分 → 2023年 16.7 分、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示