【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の都営新宿線 (新宿駅～篠崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.4％( -25.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 96 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.1年(昨年 17.3年から -30.2 ％減)。平均土地面積は 30.2 坪 (昨年 39.0 坪から -22.6 ％減)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 68.9 坪から -28.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。曙橋駅、馬喰横山駅、一之江駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは馬喰横山駅で昨年に比べ +56.5 ％、坪単価は 345 万円/坪となった。
上位 2 駅(馬喰横山駅、曙橋駅)は +46.8 ％(坪単価 +97.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浜町駅、東大島駅)は -53.2 ％(坪単価 -241.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 17.3 年 → 2020年 12.1 年、-30.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.8 ％ → 2020年 52.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.9 ％ → 2020年 9.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 11.6 分 → 2020年 12.9 分、+10.4 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.1 ％ → 2020年 10.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.2 ％ → 2020年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった馬喰横山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 345万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +56.5％( +124.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.5万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -50.5％( -86.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営新宿線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宿駅 | - | 677万/坪 (42.5年/13.6坪) | - |
| 新宿三丁目駅 | - | 689万/坪 (68.6年/21.2坪) | - |
| 曙橋駅 | 260万/坪 (23.0年/32.5坪) | 189万/坪 (28.0年/18.9坪) | 186万/坪 (28.5年/30.3坪) |
| 市ケ谷駅 | - | 526万/坪 (36.9年/42.9坪) | 420万/坪 (29.2年/73.1坪) |
| 九段下駅 | - | 323万/坪 (31.5年/45.4坪) | - |
| 神保町駅 | - | - | 283万/坪 (37.0年/42.4坪) |
| 小川町駅 | - | 252万/坪 (46.5年/31.8坪) | - |
| 岩本町駅 | - | - | 231万/坪 (41.0年/35.5坪) |
| 馬喰横山駅 | 345万/坪 (31.5年/43.9坪) | 220万/坪 (32.5年/87.7坪) | 283万/坪 (0年/39.3坪) |
| 浜町駅 | 312万/坪 (16.0年/44.6坪) | 708万/坪 (31.5年/83.2坪) | 85.3万/坪 (26.5年/36.3坪) |
| 森下駅 | 214万/坪 (50.5年/39.7坪) | 281万/坪 (0.5年/24.2坪) | 98.3万/坪 (49.0年/34.0坪) |
| 菊川駅 | 261万/坪 (16.3年/57.9坪) | 238万/坪 (6.4年/32.1坪) | 185万/坪 (34.7年/41.6坪) |
| 住吉駅 | 198万/坪 (5.5年/29.2坪) | 247万/坪 (12.5年/33.9坪) | 101万/坪 (30.5年/42.4坪) |
| 西大島駅 | 174万/坪 (22.0年/24.6坪) | 182万/坪 (11.8年/18.9坪) | 85.0万/坪 (31.9年/27.7坪) |
| 大島駅 | 153万/坪 (9.8年/23.3坪) | 136万/坪 (21.5年/26.9坪) | 167万/坪 (22.8年/55.1坪) |
| 東大島駅 | 84.5万/坪 (29.0年/15.9坪) | 171万/坪 (3.5年/19.2坪) | 184万/坪 (0.5年/16.6坪) |
| 船堀駅 | 155万/坪 (8.6年/27.0坪) | 132万/坪 (14.7年/44.8坪) | 143万/坪 (20.7年/65.1坪) |
| 一之江駅 | 143万/坪 (5.7年/22.8坪) | 106万/坪 (16.7年/68.5坪) | 132万/坪 (10.2年/27.8坪) |
| 瑞江駅 | 132万/坪 (10.9年/26.1坪) | 150万/坪 (18.6年/34.0坪) | 121万/坪 (17.7年/29.0坪) |
| 篠崎駅 | 152万/坪 (7.8年/36.9坪) | 131万/坪 (16.9年/39.9坪) | 135万/坪 (13.9年/32.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
馬喰横山駅 345.0 万/坪(昨年同期比 +56.5 ％)
馬喰横山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 345万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +56.5％( +124.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.5年(昨年 32.5年から -3.1 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 87.7 坪から -50.0 ％減)。平均建物面積は 208.7 坪 (昨年 453.8 坪から -54.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 3.0 分 → 2020年 2.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
曙橋駅 259.7 万/坪(昨年同期比 +37.1 ％)
曙橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 260万円/坪(78.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +37.1％( +70.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.0年(昨年 28.0年から -17.8 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 18.9 坪から +72.0 ％増)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 26.5 坪から +51.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 28.0 年 → 2020年 23.0 年、-17.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 6.5 分 → 2020年 5.5 分、-15.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
浜町駅 312.1 万/坪(昨年同期比 -55.9 ％)
浜町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 312万円/坪(94.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -55.9％( -396.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.0年(昨年 31.5年から -49.2 ％減)。平均土地面積は 44.6 坪 (昨年 83.2 坪から -46.4 ％減)。平均建物面積は 211.8 坪 (昨年 10.6 坪から +1900.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.5 年 → 2020年 16.0 年、-49.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 3.0 分 → 2020年 3.5 分、+16.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
東大島駅 84.5 万/坪(昨年同期比 -50.5 ％)
東大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.5万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -50.5％( -86.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 3.5年から +727.9 ％増)。平均土地面積は 15.9 坪 (昨年 19.2 坪から -17.1 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 26.7 坪から -6.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 3.5 年 → 2020年 29.0 年、+727.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.7 分 → 2020年 15.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示