【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の都営新宿線 (新宿駅~篠崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 226万円/坪(68.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +42.5%( +67.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 94 件(1年前(2019年)に比べて +49.2%( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 19.5年から +3.7 %増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 43.6 坪から -25.4 %減)。平均建物面積は 60.8 坪 (昨年 61.4 坪から -1.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。曙橋駅、菊川駅、住吉駅、篠崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは菊川駅で昨年に比べ +87.5 %、坪単価は 319 万円/坪となった。
上位 2 駅(菊川駅、住吉駅)は +59.8 %(坪単価 +104.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神保町駅、瑞江駅)は -43.2 %(坪単価 -145.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 35.0 % → 2020年 41.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.3 % → 2020年 9.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 26.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 21.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菊川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 319万円/坪(96.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +87.5%( +148.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった森下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.6万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -16.0%( -18.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
都営新宿線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 862万/坪 (42.0年/35.8坪) | - | - |
新宿三丁目駅 | 1,146万/坪 (51.5年/18.2坪) | - | - |
曙橋駅 | 269万/坪 (27.7年/58.0坪) | 218万/坪 (25.5年/73.7坪) | 271万/坪 (21.3年/48.1坪) |
市ケ谷駅 | - | - | 285万/坪 (37.0年/283坪) |
九段下駅 | 614万/坪 (30.0年/76.1坪) | - | 271万/坪 (36.0年/19.7坪) |
神保町駅 | 165万/坪 (50.0年/12.1坪) | 420万/坪 (26.5年/33.3坪) | - |
小川町駅 | 320万/坪 (37.0年/30.3坪) | - | 239万/坪 (38.0年/25.7坪) |
岩本町駅 | 429万/坪 (34.0年/30.3坪) | - | - |
馬喰横山駅 | 180万/坪 (35.0年/20.4坪) | - | 237万/坪 (22.0年/16.6坪) |
浜町駅 | - | - | 122万/坪 (44.0年/19.7坪) |
森下駅 | 96.6万/坪 (59.0年/21.2坪) | 115万/坪 (33.0年/33.3坪) | 256万/坪 (21.5年/95.3坪) |
菊川駅 | 319万/坪 (35.0年/142坪) | 170万/坪 (51.0年/13.6坪) | 284万/坪 (40.4年/69.6坪) |
住吉駅 | 246万/坪 (14.5年/49.2坪) | 186万/坪 (31.9年/34.8坪) | 372万/坪 (23.8年/33.7坪) |
西大島駅 | 163万/坪 (25.0年/34.5坪) | 182万/坪 (12.0年/28.7坪) | 134万/坪 (18.5年/32.8坪) |
大島駅 | 156万/坪 (17.0年/21.2坪) | 177万/坪 (7.0年/20.6坪) | 185万/坪 (26.5年/25.7坪) |
東大島駅 | 136万/坪 (18.6年/19.4坪) | 142万/坪 (1.0年/16.6坪) | 168万/坪 (8.5年/49.2坪) |
船堀駅 | 149万/坪 (6.3年/27.2坪) | 134万/坪 (14.9年/66.8坪) | 109万/坪 (28.3年/67.6坪) |
一之江駅 | 134万/坪 (14.1年/32.2坪) | 142万/坪 (19.8年/37.8坪) | 159万/坪 (8.3年/26.3坪) |
瑞江駅 | 103万/坪 (16.2年/26.2坪) | 139万/坪 (15.6年/57.3坪) | 122万/坪 (16.2年/29.7坪) |
篠崎駅 | 154万/坪 (16.2年/31.1坪) | 123万/坪 (19.2年/25.6坪) | 204万/坪 (4.9年/47.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
菊川駅 318.8 万/坪(昨年同期比 +87.5 %)
菊川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 319万円/坪(96.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +87.5%( +148.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.0年(昨年 51.0年から -31.4 %減)。平均土地面積は 142.2 坪 (昨年 13.6 坪から +944.4 %増)。平均建物面積は 169.4 坪 (昨年 21.2 坪から +700.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 51.0 年 → 2020年 35.0 年、-31.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 9.0 分、+125.0 %と大きく増加)
住吉駅 245.7 万/坪(昨年同期比 +32.2 %)
住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 246万円/坪(74.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +32.2%( +59.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 31.9年から -54.4 %減)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 34.8 坪から +41.3 %増)。平均建物面積は 238.2 坪 (昨年 85.7 坪から +177.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.9 年 → 2020年 14.5 年、-54.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.7 分 → 2020年 2.5 分、-74.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 50.0 %)
神保町駅 165.3 万/坪(昨年同期比 -60.7 %)
神保町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -60.7%( -255.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 26.5年から +88.7 %増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 33.3 坪から -63.6 %減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 232.9 坪から -80.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.5 年 → 2020年 50.0 年、+88.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.5 分 → 2020年 4.0 分、+60.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
瑞江駅 103.3 万/坪(昨年同期比 -25.7 %)
瑞江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -25.7%( -35.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて -14.3%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 15.6年から +4.0 %増)。平均土地面積は 26.2 坪 (昨年 57.3 坪から -54.2 %減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 111.1 坪から -71.1 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.7 分 → 2020年 12.8 分、+32.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示