【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の東急多摩川線 (多摩川駅~蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 221万円/坪(67.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +14.1%( +27.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 127 件(1年前(2021年)に比べて -17.5%( -27件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 16.7年から +17.8 %増)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 28.7 坪から +10.9 %増)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 43.6 坪から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。沼部駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは沼部駅で昨年に比べ +46.3 %、坪単価は 291 万円/坪となった。
上位 2 駅(沼部駅、下丸子駅)は +32.6 %(坪単価 +65.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多摩川駅、矢口渡駅)は -4.7 %(坪単価 -15.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.5 % → 2022年 33.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.2 % → 2022年 3.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 16.7 年 → 2022年 19.7 年、+17.8 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.5 % → 2022年 26.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.4 % → 2022年 23.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった沼部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 291万円/坪(88.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +46.3%( +92.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて +15.4%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった矢口渡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 192万円/坪(58.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +2.2%( +4.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2021年)に比べて -14.8%( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
東急多摩川線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
多摩川駅 | 267万/坪 (21.3年/40.2坪) | 302万/坪 (11.0年/45.5坪) | 216万/坪 (21.4年/37.8坪) |
沼部駅 | 291万/坪 (20.2年/46.0坪) | 199万/坪 (15.9年/26.9坪) | 199万/坪 (13.9年/28.6坪) |
鵜の木駅 | 215万/坪 (25.1年/29.9坪) | 186万/坪 (17.2年/42.5坪) | 192万/坪 (20.3年/22.9坪) |
下丸子駅 | 245万/坪 (4.0年/27.0坪) | 206万/坪 (13.6年/19.7坪) | 219万/坪 (14.2年/35.6坪) |
武蔵新田駅 | 216万/坪 (17.8年/28.7坪) | 182万/坪 (18.4年/24.5坪) | 185万/坪 (13.2年/24.7坪) |
矢口渡駅 | 192万/坪 (19.6年/23.0坪) | 188万/坪 (12.5年/22.0坪) | 162万/坪 (15.7年/22.5坪) |
蒲田駅 | 197万/坪 (20.5年/32.0坪) | 178万/坪 (20.6年/32.2坪) | 230万/坪 (13.4年/26.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
沼部駅 291.4 万/坪(昨年同期比 +46.3 %)
沼部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 291万円/坪(88.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +46.3%( +92.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて +15.4%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 15.9年から +27.2 %増)。平均土地面積は 46.0 坪 (昨年 26.9 坪から +71.1 %増)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 31.6 坪から +27.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.4 分 → 2022年 4.4 分、-31.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.9 年 → 2022年 20.2 年、+27.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 28.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 53.8 % → 2022年 53.3 %)
下丸子駅 245.2 万/坪(昨年同期比 +18.9 %)
下丸子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +18.9%( +39.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -65.0%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 13.6年から -70.9 %減)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 19.7 坪から +36.8 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 26.9 坪から +6.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 13.6 年 → 2022年 4.0 年、-70.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 5.3 分 → 2022年 4.4 分、-16.4 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.0 % → 2022年 14.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 57.1 %)
多摩川駅 266.7 万/坪(昨年同期比 -11.5 %)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 267万円/坪(80.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -11.5%( -34.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +55.6%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 11.0年から +93.3 %増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 45.5 坪から -11.8 %減)。平均建物面積は 43.0 坪 (昨年 72.1 坪から -40.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.0 年 → 2022年 21.3 年、+93.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.6 分 → 2022年 9.4 分、+24.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 % → 2022年 7.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 % → 2022年 15.4 %)
矢口渡駅 191.8 万/坪(昨年同期比 +2.2 %)
矢口渡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 192万円/坪(58.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +2.2%( +4.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2021年)に比べて -14.8%( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 12.5年から +56.4 %増)。平均土地面積は 23.0 坪 (昨年 22.0 坪から +4.2 %増)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 34.4 坪から -8.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.8 % → 2022年 39.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.0 % → 2022年 9.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.5 年 → 2022年 19.6 年、+56.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.0 % → 2022年 31.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.0 % → 2022年 18.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示