【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の京成押上線 (押上駅~京成高砂駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -15.7%( -28.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2019年)に比べて +82.9%( +29件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 13.8年から +21.8 %増)。平均土地面積は 28.3 坪 (昨年 30.8 坪から -8.1 %減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 44.5 坪から -9.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八広駅、京成高砂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは八広駅で昨年に比べ +25.3 %、坪単価は 165 万円/坪となった。
上位 2 駅(八広駅、京成高砂駅)は +23.3 %(坪単価 +33.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(青砥駅、押上駅)は -44.3 %(坪単価 -119.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 7.7 分、-22.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.1 % → 2020年 29.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.9 % → 2020年 3.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 13.8 年 → 2020年 16.8 年、+21.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.1 % → 2020年 23.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 45.2 % → 2020年 41.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(59.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +21.2%( +34.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +14.3%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青砥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -59.5%( -166.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて +116.7%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
京成押上線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
押上駅 | 174万/坪 (31.4年/32.3坪) | 246万/坪 (7.4年/34.8坪) | 176万/坪 (27.8年/42.1坪) |
京成曳舟駅 | 145万/坪 (19.8年/26.7坪) | 147万/坪 (29.8年/18.2坪) | 146万/坪 (21.3年/36.1坪) |
八広駅 | 165万/坪 (5.3年/19.5坪) | 132万/坪 (8.8年/92.3坪) | 175万/坪 (0.8年/15.1坪) |
四ツ木駅 | 151万/坪 (7.8年/24.6坪) | 156万/坪 (9.5年/28.5坪) | 76.3万/坪 (18.8年/21.9坪) |
京成立石駅 | 139万/坪 (18.7年/27.5坪) | 122万/坪 (22.5年/20.0坪) | 133万/坪 (16.8年/19.8坪) |
青砥駅 | 113万/坪 (25.9年/36.4坪) | 280万/坪 (21.9年/35.8坪) | 159万/坪 (16.0年/30.9坪) |
京成高砂駅 | 195万/坪 (6.5年/28.5坪) | 161万/坪 (0.6年/25.5坪) | 151万/坪 (16.8年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八広駅 165.1 万/坪(昨年同期比 +25.3 %)
八広駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +25.3%( +33.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 8.8年から -40.0 %減)。平均土地面積は 19.5 坪 (昨年 92.3 坪から -78.9 %減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 159.6 坪から -82.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 8.8 年 → 2020年 5.3 年、-40.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 7.0 分 → 2020年 6.0 分、-14.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 70.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 40.0 %)
京成高砂駅 195.0 万/坪(昨年同期比 +21.2 %)
京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(59.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +21.2%( +34.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +14.3%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 0.6年から +1077.1 %増)。平均土地面積は 28.5 坪 (昨年 25.5 坪から +12.0 %増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 28.3 坪から +4.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 11.1 分 → 2020年 9.1 分、-18.1 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.6 年 → 2020年 6.5 年、+1077.1 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 80.0 % → 2020年 50.0 %)
青砥駅 113.4 万/坪(昨年同期比 -59.5 %)
青砥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -59.5%( -166.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて +116.7%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 21.9年から +17.9 %増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 35.8 坪から +1.7 %増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 25.5 坪から +86.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 11.7 分 → 2020年 9.6 分、-17.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 30.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 21.9 年 → 2020年 25.9 年、+17.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 25.0 %)
押上駅 174.3 万/坪(昨年同期比 -29.2 %)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -29.2%( -71.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 7.4年から +323.6 %増)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 34.8 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 106.9 坪から -44.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 7.4 年 → 2020年 31.4 年、+323.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示