【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR山田線 (盛岡駅～宮古駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.5％( -4.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 97 件(１年前(2023年)に比べて -45.5％( -81件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 30.7年から +3.6 ％増)。平均土地面積は 101.9 坪 (昨年 86.5 坪から +17.7 ％増)。平均建物面積は 57.2 坪 (昨年 55.1 坪から +4.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。千徳駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千徳駅で昨年に比べ +7.9 ％、坪単価は 42.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(千徳駅)は +7.9 ％(坪単価 +3.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(宮古駅)は -39.8 ％(坪単価 -22.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 ％ → 2024年 26.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 ％ → 2024年 2.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.8 ％ → 2024年 43.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった盛岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.9万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.5％( -3.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 85 件(１年前(2023年)に比べて -46.2％( -73件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宮古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.8万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.8％( -22.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 盛岡駅 | 49.9万/坪 (31.8年/103坪) | 53.4万/坪 (31.4年/84.8坪) | 52.5万/坪 (30.4年/81.7坪) |
| 上盛岡駅 | - | 66.1万/坪 (29.3年/49.9坪) | 22.5万/坪 (42.5年/110坪) |
| 山岸駅 | - | 50.3万/坪 (27.5年/50.7坪) | 40.8万/坪 (22.8年/57.5坪) |
| 上米内駅 | - | - | 34.8万/坪 (32.8年/66.6坪) |
| 松草駅 | - | - | - |
| 箱石駅 | - | - | - |
| 陸中川井駅 | - | - | - |
| 茂市駅 | - | 13.2万/坪 (0年/93.8坪) | 5.1万/坪 (44.8年/113坪) |
| 蟇目駅 | - | - | - |
| 花原市駅 | - | - | - |
| 千徳駅 | 42.4万/坪 (25.8年/103坪) | 39.3万/坪 (24.6年/123坪) | 44.1万/坪 (23.9年/74.5坪) |
| 宮古駅 | 33.8万/坪 (35.3年/87.7坪) | 56.1万/坪 (22.6年/102坪) | 28.5万/坪 (33.8年/129坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千徳駅 42.4 万/坪(昨年同期比 +7.9 ％)
千徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.4万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.9％( +3.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 24.6年から +4.7 ％増)。平均土地面積は 102.5 坪 (昨年 122.5 坪から -16.3 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 35.0 坪から -0.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
宮古駅 33.8 万/坪(昨年同期比 -39.8 ％)
宮古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.8万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.8％( -22.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 22.6年から +56.2 ％増)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 102.2 坪から -14.2 ％減)。平均建物面積は 47.5 坪 (昨年 48.6 坪から -2.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.5 分 → 2024年 17.1 分、-27.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.6 年 → 2024年 35.3 年、+56.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示