【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR太多線 (多治見駅～美濃太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.8万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.6％( -3.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 90 件(１年前(2023年)に比べて -47.4％( -81件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 26.8年から +10.5 ％増)。平均土地面積は 87.2 坪 (昨年 83.6 坪から +4.4 ％増)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 46.2 坪から -8.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。下切駅、美濃太田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下切駅で昨年に比べ +64.3 ％、坪単価は 40.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(下切駅、美濃太田駅)は +45.5 ％(坪単価 +13.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(姫駅、根本駅)は -36.3 ％(坪単価 -14.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 6.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 ％ → 2024年 29.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.8 年 → 2024年 29.6 年、+10.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 39.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 ％ → 2024年 13.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.9％( -7.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -42.4％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR太多線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 多治見駅 | 38.6万/坪 (32.1年/86.4坪) | 42.3万/坪 (27.8年/79.4坪) | 38.8万/坪 (28.1年/82.7坪) |
| 小泉駅 | 55.3万/坪 (14.0年/62.0坪) | 62.8万/坪 (17.8年/80.9坪) | 36.8万/坪 (34.1年/78.2坪) |
| 根本駅 | 30.6万/坪 (35.4年/84.4坪) | 43.9万/坪 (31.0年/71.9坪) | 29.7万/坪 (33.6年/66.2坪) |
| 姫駅 | 20.1万/坪 (39.3年/81.7坪) | 34.9万/坪 (27.2年/87.4坪) | 33.2万/坪 (31.0年/71.1坪) |
| 下切駅 | 40.9万/坪 (27.1年/99.8坪) | 24.9万/坪 (34.8年/87.4坪) | 17.4万/坪 (36.7年/74.4坪) |
| 可児駅 | - | 27.1万/坪 (36.4年/75.6坪) | 79.3万/坪 (6.5年/91.8坪) |
| 美濃川合駅 | 50.9万/坪 (6.3年/52.9坪) | 62.6万/坪 (17.6年/62.0坪) | 79.2万/坪 (0.6年/70.2坪) |
| 美濃太田駅 | 50.4万/坪 (18.4年/110坪) | 39.8万/坪 (23.0年/123坪) | 46.6万/坪 (14.6年/101坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下切駅 40.9 万/坪(昨年同期比 +64.3 ％)
下切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.9万円/坪(12.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +64.3％( +16.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 34.8年から -22.3 ％減)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 87.4 坪から +14.2 ％増)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 42.7 坪から -19.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.8 年 → 2024年 27.1 年、-22.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.1 分 → 2024年 25.2 分、+66.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
美濃太田駅 50.4 万/坪(昨年同期比 +26.6 ％)
美濃太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.6％( +10.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 23.0年から -19.9 ％減)。平均土地面積は 110.1 坪 (昨年 122.6 坪から -10.2 ％減)。平均建物面積は 61.7 坪 (昨年 80.7 坪から -23.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 23.0 年 → 2024年 18.4 年、-19.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 44.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.2 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 22.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 11.1 ％)
姫駅 20.1 万/坪(昨年同期比 -42.4 ％)
姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -42.4％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 27.2年から +44.2 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 87.4 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 49.0 坪から -18.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.2 年 → 2024年 39.3 年、+44.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 22.5 分 → 2024年 30.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
根本駅 30.6 万/坪(昨年同期比 -30.3 ％)
根本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.6万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -30.3％( -13.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -52.2％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 31.0年から +14.1 ％増)。平均土地面積は 84.4 坪 (昨年 71.9 坪から +17.4 ％増)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 34.9 坪から -1.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 24.0 分 → 2024年 18.2 分、-24.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.0 年 → 2024年 35.4 年、+14.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 63.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示