【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR東北本線 (越河駅~高城町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.9万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +7.3%( +5.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 785 件(1年前(2021年)に比べて -1.4%( -11件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 16.4年から +11.0 %増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 79.2 坪から +6.9 %増)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 41.5 坪から +5.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が減少、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 17 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東白石駅、北白川駅、長町駅、東仙台駅、鹿島台駅、松山町駅、小牛田駅、石越駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは田尻駅で昨年に比べ +517.2 %、坪単価は 49.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(田尻駅、瀬峰駅)は +318.0 %(坪単価 +28.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(品井沼駅、越河駅)は -55.3 %(坪単価 -5.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.6 % → 2022年 1.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.0 % → 2022年 3.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 16.4 年 → 2022年 18.3 年、+11.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.2 % → 2022年 34.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.2 % → 2022年 16.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +27.6%( +27.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(1年前(2021年)に比べて -8.1%( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった越河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -35.5%( -0.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR東北本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
越河駅 | 1.4万/坪 (51.0年/194坪) | 2.2万/坪 (67.0年/45.4坪) | - |
白石駅 | 27.9万/坪 (28.8年/117坪) | 28.9万/坪 (26.1年/110坪) | 37.8万/坪 (22.5年/98.5坪) |
東白石駅 | 36.5万/坪 (25.9年/152坪) | 26.1万/坪 (28.0年/165坪) | 26.0万/坪 (27.1年/193坪) |
北白川駅 | 41.3万/坪 (55.8年/160坪) | 23.6万/坪 (39.8年/72.6坪) | - |
大河原駅 | 46.0万/坪 (19.8年/106坪) | 42.7万/坪 (20.9年/91.1坪) | 52.8万/坪 (13.7年/107坪) |
船岡駅 | 43.0万/坪 (24.6年/89.2坪) | 51.6万/坪 (15.2年/91.3坪) | 53.2万/坪 (11.1年/67.5坪) |
槻木駅 | 31.2万/坪 (29.7年/105坪) | 34.4万/坪 (22.3年/82.9坪) | 48.4万/坪 (8.4年/55.3坪) |
岩沼駅 | 70.1万/坪 (17.8年/83.3坪) | 75.5万/坪 (13.1年/74.0坪) | 72.4万/坪 (14.1年/85.9坪) |
館腰駅 | 77.9万/坪 (19.3年/89.2坪) | 84.4万/坪 (13.5年/59.3坪) | 83.8万/坪 (13.7年/72.8坪) |
名取駅 | 94.0万/坪 (8.5年/60.7坪) | 92.8万/坪 (10.3年/59.6坪) | 88.3万/坪 (8.6年/72.5坪) |
南仙台駅 | 89.5万/坪 (13.8年/61.3坪) | 83.3万/坪 (11.8年/58.3坪) | 83.4万/坪 (12.0年/72.0坪) |
太子堂駅 | 110万/坪 (13.2年/57.2坪) | 119万/坪 (4.6年/54.0坪) | 96.8万/坪 (12.3年/72.3坪) |
長町駅 | 126万/坪 (10.0年/58.0坪) | 98.5万/坪 (15.9年/60.3坪) | 91.7万/坪 (11.4年/65.0坪) |
仙台駅 | 93.7万/坪 (25.4年/73.7坪) | 81.7万/坪 (19.4年/67.9坪) | 79.9万/坪 (23.3年/127坪) |
東仙台駅 | 108万/坪 (7.7年/74.0坪) | 87.5万/坪 (11.4年/60.3坪) | 96.0万/坪 (11.2年/66.5坪) |
岩切駅 | 92.1万/坪 (11.7年/62.8坪) | 95.5万/坪 (7.1年/59.8坪) | 93.9万/坪 (6.7年/70.4坪) |
陸前山王駅 | 97.5万/坪 (11.1年/55.0坪) | 119万/坪 (5.8年/78.1坪) | 101万/坪 (0.8年/48.4坪) |
国府多賀城駅 | 96.6万/坪 (17.9年/102坪) | 92.2万/坪 (10.9年/62.5坪) | 92.5万/坪 (12.7年/98.9坪) |
塩釜駅 | 47.0万/坪 (28.8年/91.7坪) | 50.2万/坪 (24.2年/70.6坪) | 51.9万/坪 (25.0年/69.0坪) |
松島駅 | 41.3万/坪 (28.4年/106坪) | - | 42.5万/坪 (11.0年/75.6坪) |
愛宕駅 | 21.7万/坪 (39.4年/205坪) | 26.0万/坪 (29.8年/113坪) | 31.3万/坪 (22.0年/129坪) |
品井沼駅 | 3.3万/坪 (0年/203坪) | 13.2万/坪 (28.0年/151坪) | - |
鹿島台駅 | 46.1万/坪 (21.1年/212坪) | 25.1万/坪 (33.7年/152坪) | 36.9万/坪 (22.3年/155坪) |
松山町駅 | 17.6万/坪 (41.5年/129坪) | 9.5万/坪 (38.1年/270坪) | 11.8万/坪 (28.3年/78.7坪) |
小牛田駅 | 49.9万/坪 (18.0年/73.4坪) | 36.8万/坪 (19.5年/93.6坪) | 41.7万/坪 (21.2年/80.2坪) |
田尻駅 | 49.7万/坪 (20.2年/212坪) | 8.1万/坪 (47.5年/109坪) | 45.2万/坪 (20.6年/86.7坪) |
瀬峰駅 | 29.0万/坪 (29.1年/196坪) | 13.3万/坪 (30.8年/211坪) | 8.9万/坪 (37.9年/94.9坪) |
梅ケ沢駅 | - | 51.6万/坪 (15.1年/169坪) | - |
新田駅 | 41.2万/坪 (26.7年/133坪) | 38.9万/坪 (26.2年/107坪) | 42.6万/坪 (26.2年/119坪) |
石越駅 | 30.0万/坪 (36.5年/168坪) | 17.1万/坪 (42.9年/211坪) | 37.7万/坪 (16.2年/98.9坪) |
有壁駅 | - | - | 7.9万/坪 (51.5年/75.6坪) |
高城町駅 | 58.7万/坪 (10.7年/87.7坪) | 51.9万/坪 (20.9年/91.7坪) | 41.5万/坪 (22.7年/77.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
田尻駅 49.7 万/坪(昨年同期比 +517.2 %)
田尻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.7万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +517.2%( +41.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 47.5年から -57.5 %減)。平均土地面積は 211.8 坪 (昨年 108.9 坪から +94.4 %増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 71.5 坪から -45.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 47.5 年 → 2022年 20.2 年、-57.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 39.5 分 → 2022年 33.7 分、-14.8 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 66.7 %)
瀬峰駅 29.0 万/坪(昨年同期比 +118.9 %)
瀬峰駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.0万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +118.9%( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 30.8年から -5.6 %減)。平均土地面積は 195.6 坪 (昨年 211.0 坪から -7.3 %減)。平均建物面積は 59.9 坪 (昨年 76.5 坪から -21.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 33.3 %)
品井沼駅 3.3 万/坪(昨年同期比 -75.0 %)
品井沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.3万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -75.0%( -9.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 151.3 坪から +34.0 %増)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 30.3 坪から -40.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 120.0 分 → 2022年 20.0 分、-83.3 %と大きく減少)
越河駅 1.4 万/坪(昨年同期比 -35.5 %)
越河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -35.5%( -0.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 67.0年から -23.9 %減)。平均土地面積は 193.6 坪 (昨年 45.4 坪から +326.7 %増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 13.6 坪から +248.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 67.0 年 → 2022年 51.0 年、-23.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.0 分 → 2022年 42.3 分、+323.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示