物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第4四半期
2021年10月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年10月〜12月期の近鉄南大阪線 (二上山駅橿原神宮前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.8万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +23.8%( +9.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +28.6%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 27.7年(昨年 28.8年から -3.9 %減)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 61.5 坪から -4.5 %減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 35.8 坪から -21.2 %減)。

近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。尺土駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは二上神社口駅で昨年に比べ +240.0 %、坪単価は 33.1 万円/坪となった。

上位 2 駅(二上神社口駅坊城駅)は +192.2 %(坪単価 +35.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高田市駅橿原神宮前駅)は -21.1 %(坪単価 -8.1 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2020年 12.7 分 → 2021年 11.1 分、-12.8 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 16.7 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.4 % → 2021年 42.9 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 16.7 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった浮孔駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.2万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +109.0%( +42.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -77.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった高田市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.9万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -34.9%( -12.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +325.0%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。

近鉄南大阪線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
近鉄南大阪線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
二上山駅-52.9万/坪
(10.8年/42.4坪)
-
二上神社口駅33.1万/坪
(42.8年/34.8坪)
9.7万/坪
(44.8年/34.8坪)
79.5万/坪
(0.25年/46.1坪)
当麻寺駅-27.1万/坪
(32.3年/81.7坪)
-
磐城駅91.8万/坪
(3.5年/49.9坪)
-94.5万/坪
(-0.25年/42.4坪)
尺土駅57.7万/坪
(20.9年/104坪)
41.9万/坪
(19.4年/56.5坪)
62.3万/坪
(21.8年/49.2坪)
高田市駅23.9万/坪
(41.7年/47.4坪)
36.8万/坪
(26.3年/37.4坪)
26.4万/坪
(25.5年/49.5坪)
浮孔駅82.2万/坪
(0.8年/66.6坪)
39.3万/坪
(24.8年/44.5坪)
50.4万/坪
(0.8年/66.6坪)
坊城駅79.1万/坪
(0.8年/44.2坪)
32.3万/坪
(39.4年/112坪)
66.1万/坪
(0.8年/57.5坪)
橿原神宮西口駅36.5万/坪
(30.2年/45.7坪)
15.8万/坪
(40.8年/25.7坪)
-
橿原神宮前駅42.1万/坪
(38.3年/41.3坪)
45.4万/坪
(47.3年/94.5坪)
99.0万/坪
(6.6年/52.9坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

二上神社口駅33.1 万/坪(昨年同期比 +240.0 %)

二上神社口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +240.0%( +23.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 42.8年(昨年 44.8年から -4.5 %減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 34.8 坪から +0.0 %減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 25.7 坪から -29.4 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 19.0 分、+375.0 %と大きく増加)

坊城駅79.1 万/坪(昨年同期比 +144.4 %)

坊城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.1万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +144.4%( +46.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 0.8年(昨年 39.4年から -98.1 %減)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 111.9 坪から -60.5 %減)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 30.3 坪から +3.8 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 39.4 年 → 2021年 0.8 年、-98.1 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 100.0 %)

高田市駅23.9 万/坪(昨年同期比 -34.9 %)

高田市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.9万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -34.9%( -12.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +325.0%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 41.7年(昨年 26.3年から +58.6 %増)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 37.4 坪から +26.7 %増)。平均建物面積は 22.6 坪 (昨年 28.4 坪から -20.3 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2020年 13.2 分 → 2021年 11.2 分、-15.6 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 29.4 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 26.3 年 → 2021年 41.7 年、+58.6 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 64.7 %)

橿原神宮前駅42.1 万/坪(昨年同期比 -7.3 %)

橿原神宮前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.1万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -7.3%( -3.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 38.3年(昨年 47.3年から -19.0 %減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 94.5 坪から -56.3 %減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 60.1 坪から -45.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2020年 47.3 年 → 2021年 38.3 年、-19.0 %と減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 27.8 分 → 2021年 15.0 分、-45.9 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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