【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の阪急千里線 (天神橋筋六丁目駅～北千里駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.5％( +14.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 71 件(１年前(2023年)に比べて -1.4％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 22.6年から +3.1 ％増)。平均土地面積は 48.8 坪 (昨年 38.0 坪から +28.2 ％増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 40.7 坪から +41.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。下新庄駅、関大前駅、山田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは関大前駅で昨年に比べ +61.3 ％、坪単価は 225 万円/坪となった。
上位 2 駅(関大前駅、山田駅)は +48.2 ％(坪単価 +69.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(天神橋筋六丁目駅、淡路駅)は -17.1 ％(坪単価 -24.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.5 分 → 2024年 10.0 分、-13.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 12.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.8 ％ → 2024年 25.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.1 ％ → 2024年 16.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった関大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 225万円/坪(67.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.3％( +85.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった下新庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.5％( +12.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪急千里線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 天神橋筋六丁目駅 | 124万/坪 (36.6年/69.3坪) | 162万/坪 (21.3年/39.6坪) | 126万/坪 (37.0年/28.4坪) |
| 柴島駅 | 148万/坪 (1.0年/40.8坪) | 142万/坪 (0年/22.7坪) | 191万/坪 (0年/40.8坪) |
| 淡路駅 | 95.1万/坪 (21.5年/47.3坪) | 106万/坪 (18.5年/33.8坪) | 100万/坪 (36.1年/35.3坪) |
| 下新庄駅 | 65.8万/坪 (55.0年/24.6坪) | 53.7万/坪 (43.4年/26.6坪) | 132万/坪 (15.3年/85.2坪) |
| 吹田駅 | 105万/坪 (30.5年/31.1坪) | 98.0万/坪 (28.2年/30.7坪) | 127万/坪 (26.0年/48.0坪) |
| 豊津駅 | 136万/坪 (31.0年/54.5坪) | 136万/坪 (16.3年/25.7坪) | 99.8万/坪 (16.2年/23.3坪) |
| 関大前駅 | 225万/坪 (2.0年/46.0坪) | 139万/坪 (17.2年/56.0坪) | 162万/坪 (15.0年/44.7坪) |
| 千里山駅 | 145万/坪 (19.4年/49.6坪) | 150万/坪 (19.5年/38.5坪) | 118万/坪 (33.1年/41.6坪) |
| 南千里駅 | 173万/坪 (27.0年/71.4坪) | 169万/坪 (17.3年/38.8坪) | 132万/坪 (26.3年/79.3坪) |
| 山田駅 | 204万/坪 (16.3年/96.8坪) | 151万/坪 (21.8年/43.9坪) | 157万/坪 (14.6年/64.2坪) |
| 北千里駅 | 175万/坪 (17.1年/59.7坪) | 149万/坪 (15.4年/48.2坪) | 109万/坪 (27.3年/52.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
関大前駅 224.6 万/坪(昨年同期比 +61.3 ％)
関大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 225万円/坪(67.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +61.3％( +85.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 2.0年(昨年 17.2年から -88.3 ％減)。平均土地面積は 46.0 坪 (昨年 56.0 坪から -17.7 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 56.5 坪から -39.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.2 年 → 2024年 2.0 年、-88.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 77.8 ％)
山田駅 204.4 万/坪(昨年同期比 +35.0 ％)
山田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +35.0％( +53.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 21.8年から -24.9 ％減)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 43.9 坪から +120.7 ％増)。平均建物面積は 53.4 坪 (昨年 48.0 坪から +11.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.8 年 → 2024年 16.3 年、-24.9 ％と大きく減少)
天神橋筋六丁目駅 123.6 万/坪(昨年同期比 -23.8 ％)
天神橋筋六丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.8％( -38.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.6年(昨年 21.3年から +72.2 ％増)。平均土地面積は 69.3 坪 (昨年 39.6 坪から +74.8 ％増)。平均建物面積は 164.3 坪 (昨年 69.2 坪から +137.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 3.2 分、-46.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.3 年 → 2024年 36.6 年、+72.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
淡路駅 95.1 万/坪(昨年同期比 -10.5 ％)
淡路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.5％( -11.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 18.5年から +16.2 ％増)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 33.8 坪から +39.9 ％増)。平均建物面積は 104.4 坪 (昨年 28.7 坪から +263.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.7 分 → 2024年 6.5 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.5 年 → 2024年 21.5 年、+16.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示