【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の大阪モノレール (大阪空港駅～門真市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -1.6％( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 86 件(１年前(2019年)に比べて +75.5％( +37件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 18.3年から -1.7 ％減)。平均土地面積は 57.0 坪 (昨年 56.7 坪から +0.5 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 47.4 坪から -7.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。蛍池駅、山田駅、大日駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは門真市駅で昨年に比べ +241.6 ％、坪単価は 130 万円/坪となった。
上位 2 駅(門真市駅、蛍池駅)は +160.4 ％(坪単価 +67.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(柴原阪大前駅、南茨木駅)は -29.4 ％(坪単価 -39.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 19.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.0 ％ → 2020年 3.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.6 ％ → 2020年 20.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 6.2 ％ → 2020年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった山田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +22.0％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南摂津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.8万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -15.3％( -9.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +44.4％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪モノレール | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪空港駅 | - | - | - |
| 蛍池駅 | 97.7万/坪 (18.5年/43.9坪) | 54.5万/坪 (37.8年/35.3坪) | 76.3万/坪 (18.1年/41.8坪) |
| 柴原阪大前駅 | 106万/坪 (21.1年/26.7坪) | 157万/坪 (3.3年/54.5坪) | 30.3万/坪 (50.8年/16.6坪) |
| 少路駅 | 171万/坪 (-0.25年/31.8坪) | - | - |
| 千里中央駅 | 119万/坪 (13.5年/69.0坪) | 146万/坪 (17.0年/67.9坪) | 144万/坪 (12.7年/77.1坪) |
| 山田駅 | 148万/坪 (17.3年/59.0坪) | 121万/坪 (24.3年/123坪) | 81.5万/坪 (44.8年/48.4坪) |
| 万博記念公園駅 | - | - | - |
| 宇野辺駅 | 135万/坪 (0.8年/37.3坪) | - | - |
| 南茨木駅 | 77.8万/坪 (25.6年/95.5坪) | 105万/坪 (4.1年/30.8坪) | 77.3万/坪 (28.8年/56.3坪) |
| 沢良宜駅 | 89.6万/坪 (10.5年/40.3坪) | 77.4万/坪 (20.3年/43.9坪) | - |
| 摂津駅 | 65.5万/坪 (22.8年/60.5坪) | - | - |
| 南摂津駅 | 49.8万/坪 (33.8年/80.4坪) | 58.8万/坪 (25.4年/49.2坪) | 74.6万/坪 (25.4年/68.1坪) |
| 大日駅 | 84.3万/坪 (17.0年/35.0坪) | 68.3万/坪 (19.9年/37.6坪) | 39.5万/坪 (41.8年/25.5坪) |
| 門真市駅 | 130万/坪 (-0.25年/109坪) | 38.0万/坪 (33.8年/84.7坪) | 55.1万/坪 (55.8年/275坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
門真市駅 129.6 万/坪(昨年同期比 +241.6 ％)
門真市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +241.6％( +91.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は -0.2年(昨年 33.8年から -100.7 ％減)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 84.7 坪から +28.6 ％増)。平均建物面積は 154.3 坪 (昨年 163.4 坪から -5.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.8 年 → 2020年 -0.2 年、-100.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 6.0 分 → 2020年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
蛍池駅 97.7 万/坪(昨年同期比 +79.3 ％)
蛍池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.7万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +79.3％( +43.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 37.8年から -51.1 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 35.3 坪から +24.3 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 31.3 坪から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.8 年 → 2020年 18.5 年、-51.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 12.7 分 → 2020年 10.0 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 14.3 ％)
柴原阪大前駅 105.5 万/坪(昨年同期比 -32.6 ％)
柴原阪大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -32.6％( -51.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 3.3年から +548.3 ％増)。平均土地面積は 26.7 坪 (昨年 54.5 坪から -50.9 ％減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 52.2 坪から -45.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 3.3 年 → 2020年 21.1 年、+548.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
南茨木駅 77.8 万/坪(昨年同期比 -26.2 ％)
南茨木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -26.2％( -27.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 4.1年から +526.4 ％増)。平均土地面積は 95.5 坪 (昨年 30.8 坪から +210.7 ％増)。平均建物面積は 26.0 坪 (昨年 31.8 坪から -18.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 4.1 年 → 2020年 25.6 年、+526.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示