【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR京浜東北線 (大宮駅~川口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -8.5%( -12.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 147 件(1年前(2023年)に比べて -88.9%( -1174件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 14.2年から +11.2 %増)。平均土地面積は 39.0 坪 (昨年 38.8 坪から +0.3 %増)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 39.7 坪から -4.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。南浦和駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南浦和駅で昨年に比べ +5.9 %、坪単価は 167 万円/坪となった。
上位 2 駅(南浦和駅、与野駅)は +2.6 %(坪単価 +4.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(さいたま新都心駅、浦和駅)は -16.4 %(坪単価 -27.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 % → 2024年 14.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 % → 2024年 2.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 14.2 年 → 2024年 15.8 年、+11.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 % → 2024年 16.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.4 % → 2024年 35.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +5.9%( +9.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -89.6%( -121件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった川口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.8%( -18.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -83.6%( -97件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 134万/坪 (18.3年/69.7坪) | 137万/坪 (13.1年/43.2坪) | 139万/坪 (15.1年/42.3坪) |
さいたま新都心駅 | 137万/坪 (17.3年/37.8坪) | 165万/坪 (22.2年/50.8坪) | 132万/坪 (11.1年/50.7坪) |
与野駅 | 145万/坪 (16.0年/29.9坪) | 146万/坪 (15.6年/35.1坪) | 137万/坪 (15.2年/40.6坪) |
北浦和駅 | 135万/坪 (13.3年/34.1坪) | 154万/坪 (12.1年/41.0坪) | 150万/坪 (11.3年/34.1坪) |
浦和駅 | 140万/坪 (10.8年/45.4坪) | 167万/坪 (10.9年/36.7坪) | 155万/坪 (12.9年/33.8坪) |
南浦和駅 | 167万/坪 (10.2年/26.3坪) | 158万/坪 (11.7年/31.9坪) | 139万/坪 (13.2年/33.2坪) |
蕨駅 | 115万/坪 (17.5年/23.9坪) | 123万/坪 (16.2年/34.9坪) | 122万/坪 (15.8年/32.7坪) |
西川口駅 | 124万/坪 (22.1年/38.8坪) | 137万/坪 (15.3年/34.7坪) | 134万/坪 (16.5年/46.8坪) |
川口駅 | 109万/坪 (15.0年/29.1坪) | 128万/坪 (17.7年/51.4坪) | 131万/坪 (15.8年/39.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南浦和駅 167.5 万/坪(昨年同期比 +5.9 %)
南浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +5.9%( +9.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -89.6%( -121件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.2年(昨年 11.7年から -13.5 %減)。平均土地面積は 26.3 坪 (昨年 31.9 坪から -17.8 %減)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 33.5 坪から -2.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 11.7 年 → 2024年 10.2 年、-13.5 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.0 分 → 2024年 14.1 分、-17.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 % → 2024年 64.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 7.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 % → 2024年 7.1 %)
与野駅 145.4 万/坪(昨年同期比 -0.7 %)
与野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(44.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.7%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -93.1%( -67件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 15.6年から +2.7 %増)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 35.1 坪から -14.7 %減)。平均建物面積は 56.6 坪 (昨年 38.1 坪から +48.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.2 分 → 2024年 13.4 分、-11.7 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 % → 2024年 40.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 % → 2024年 20.0 %)
さいたま新都心駅 137.1 万/坪(昨年同期比 -16.7 %)
さいたま新都心駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -16.7%( -27.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -86.7%( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 22.2年から -22.2 %減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 50.8 坪から -25.5 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 41.8 坪から -27.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.2 年 → 2024年 17.3 年、-22.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.5 分 → 2024年 23.8 分、+63.3 %と大きく増加)
浦和駅 140.4 万/坪(昨年同期比 -16.1 %)
浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -16.1%( -27.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -92.9%( -143件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 10.9年から -0.4 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 36.7 坪から +23.5 %増)。平均建物面積は 53.8 坪 (昨年 34.6 坪から +55.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 % → 2024年 18.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 % → 2024年 9.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 % → 2024年 27.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示