【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の南海加太線 (和歌山市駅～加太駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.9万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -4.1％( -1.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 58 件(１年前(2020年)に比べて +70.6％( +24件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 26.2年から -3.7 ％減)。平均土地面積は 66.1 坪 (昨年 66.8 坪から -1.0 ％減)。平均建物面積は 61.2 坪 (昨年 36.2 坪から +69.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。東松江駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中松江駅で昨年に比べ +641.3 ％、坪単価は 51.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(中松江駅、東松江駅)は +329.0 ％(坪単価 +25.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和歌山市駅、八幡前駅)は -23.8 ％(坪単価 -12.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 19.2 分 → 2021年 16.8 分、-12.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.5 ％ → 2021年 28.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.8 ％ → 2021年 28.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 ％ → 2021年 3.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.9万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +641.3％( +44.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和歌山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.7万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -36.5％( -20.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 南海加太線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山市駅 | 34.7万/坪 (37.4年/68.4坪) | 54.6万/坪 (28.0年/78.2坪) | 43.7万/坪 (31.3年/76.9坪) |
| 紀ノ川駅 | 45.4万/坪 (21.4年/58.5坪) | 47.9万/坪 (30.2年/89.5坪) | 36.8万/坪 (20.7年/64.4坪) |
| 東松江駅 | 45.2万/坪 (16.8年/80.9坪) | 38.7万/坪 (23.1年/57.3坪) | 45.6万/坪 (14.7年/34.8坪) |
| 中松江駅 | 51.9万/坪 (23.9年/44.1坪) | 7.0万/坪 (41.0年/41.8坪) | 63.2万/坪 (0.5年/39.8坪) |
| 八幡前駅 | 38.6万/坪 (27.9年/94.2坪) | 43.4万/坪 (27.0年/43.3坪) | 66.1万/坪 (0.5年/36.3坪) |
| 西ノ庄駅 | 51.0万/坪 (10.5年/40.1坪) | 49.3万/坪 (15.0年/40.8坪) | 14.4万/坪 (37.2年/43.4坪) |
| 二里ケ浜駅 | 35.6万/坪 (33.0年/53.7坪) | - | - |
| 磯ノ浦駅 | - | - | - |
| 加太駅 | - | 58.5万/坪 (13.5年/107坪) | 24.6万/坪 (24.5年/63.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中松江駅 51.9 万/坪(昨年同期比 +641.3 ％)
中松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.9万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +641.3％( +44.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 41.0年から -41.7 ％減)。平均土地面積は 44.1 坪 (昨年 41.8 坪から +5.4 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 33.3 坪から -6.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.0 年 → 2021年 23.9 年、-41.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.3 分 → 2021年 12.0 分、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
東松江駅 45.2 万/坪(昨年同期比 +16.7 ％)
東松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.2万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +16.7％( +6.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 23.1年から -27.2 ％減)。平均土地面積は 80.9 坪 (昨年 57.3 坪から +41.3 ％増)。平均建物面積は 63.4 坪 (昨年 36.9 坪から +71.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.1 年 → 2021年 16.8 年、-27.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 17.1 分 → 2021年 13.0 分、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 22.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 44.4 ％)
和歌山市駅 34.7 万/坪(昨年同期比 -36.5 ％)
和歌山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.7万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -36.5％( -20.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 28.0年から +33.3 ％増)。平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 78.2 坪から -12.6 ％減)。平均建物面積は 97.2 坪 (昨年 54.5 坪から +78.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 29.0 分 → 2021年 24.2 分、-16.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.0 年 → 2021年 37.4 年、+33.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 58.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 8.3 ％)
八幡前駅 38.6 万/坪(昨年同期比 -11.1 ％)
八幡前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.6万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.1％( -4.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 27.0年から +3.1 ％増)。平均土地面積は 94.2 坪 (昨年 43.3 坪から +117.8 ％増)。平均建物面積は 96.6 坪 (昨年 27.2 坪から +254.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.4 分 → 2021年 12.7 分、-17.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示