【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR日豊本線 (小倉駅~築城駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +14.0%( +2.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 69 件(1年前(2020年)に比べて +97.1%( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 24.5年から -2.5 %減)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +10.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。朽網駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西小倉駅で昨年に比べ +196.4 %、単価は 37.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西小倉駅、朽網駅)は +142.6 %(単価 +15.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(下曽根駅、安部山公園駅)は -20.2 %(単価 -4.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.7 分 → 2021年 16.0 分、-14.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 11.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 2.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 54.5 % → 2021年 60.9 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 % → 2021年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +196.4%( +24.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった朽網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +88.9%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR日豊本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 14.9万/㎡ (29.4年/70.0㎡) | 17.3万/㎡ (25.1年/62.2㎡) | 20.8万/㎡ (22.5年/61.4㎡) |
西小倉駅 | 37.5万/㎡ (16.8年/66.2㎡) | 12.7万/㎡ (29.8年/62.5㎡) | 32.5万/㎡ (12.3年/80.0㎡) |
南小倉駅 | 19.0万/㎡ (24.3年/65.0㎡) | 18.4万/㎡ (23.3年/63.8㎡) | 10.5万/㎡ (28.6年/26.2㎡) |
城野駅 | 16.5万/㎡ (30.6年/79.4㎡) | 17.6万/㎡ (19.8年/75.0㎡) | 16.5万/㎡ (20.6年/70.0㎡) |
安部山公園駅 | 14.0万/㎡ (22.3年/65.0㎡) | 17.1万/㎡ (20.9年/53.8㎡) | - |
下曽根駅 | 19.8万/㎡ (17.5年/79.0㎡) | 25.3万/㎡ (25.3年/75.0㎡) | 21.3万/㎡ (22.3年/66.2㎡) |
朽網駅 | 11.5万/㎡ (35.3年/60.0㎡) | 6.1万/㎡ (29.8年/67.5㎡) | - |
苅田駅 | 21.2万/㎡ (12.8年/90.0㎡) | - | - |
行橋駅 | 24.3万/㎡ (12.0年/71.2㎡) | - | - |
築城駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西小倉駅 37.5 万/㎡(昨年同期比 +196.4 %)
西小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +196.4%( +24.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 29.8年から -43.7 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +6.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.8 年 → 2021年 16.8 年、-43.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 22.0 分 → 2021年 6.0 分、-72.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 25.0 %)
朽網駅 11.5 万/㎡(昨年同期比 +88.9 %)
朽網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +88.9%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 29.8年から +18.5 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -11.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 6.0 分、-50.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 29.8 年 → 2021年 35.3 年、+18.5 %と増加)
下曽根駅 19.8 万/㎡(昨年同期比 -22.0 %)
下曽根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -22.0%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 25.3年から -30.9 %減)。平均専有面積は 79.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +5.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.3 年 → 2021年 17.5 年、-30.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 17.2 分、+145.7 %と大きく増加)
安部山公園駅 14.0 万/㎡(昨年同期比 -18.3 %)
安部山公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -18.3%( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 20.9年から +6.4 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +20.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.5 分 → 2021年 15.3 分、+80.4 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示