【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜3月期のJR南武線 (川崎駅~稲田堤駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +4.8%( +3.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 178 件(1年前(2019年)に比べて -4.3%( -8件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 19.4年から -7.5 %減)。平均専有面積は 52.3 ㎡ (昨年 53.6 ㎡から -2.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。矢向駅、鹿島田駅、向河原駅、武蔵新城駅、津田山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは向河原駅で昨年に比べ +54.5 %、単価は 92.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(向河原駅、武蔵新城駅)は +43.4 %(単価 +25.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(登戸駅、中野島駅)は -25.2 %(単価 -14.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.1 % → 2020年 6.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.8 % → 2020年 30.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.6 % → 2020年 6.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった向河原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +54.5%( +32.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -7.9%( -3.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR南武線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 72.7万/㎡ (18.0年/44.1㎡) | 75.6万/㎡ (16.4年/39.4㎡) | 71.7万/㎡ (15.8年/59.7㎡) |
尻手駅 | 58.2万/㎡ (15.6年/61.1㎡) | 64.0万/㎡ (18.1年/45.6㎡) | 49.0万/㎡ (19.3年/48.6㎡) |
矢向駅 | 61.7万/㎡ (17.6年/62.3㎡) | 49.7万/㎡ (21.3年/65.6㎡) | 58.1万/㎡ (11.2年/66.5㎡) |
鹿島田駅 | 63.0万/㎡ (22.9年/63.2㎡) | 51.8万/㎡ (28.6年/63.8㎡) | 69.8万/㎡ (15.9年/51.2㎡) |
平間駅 | 48.7万/㎡ (21.8年/51.2㎡) | 44.0万/㎡ (25.0年/58.3㎡) | 43.5万/㎡ (36.5年/51.2㎡) |
向河原駅 | 92.9万/㎡ (11.4年/26.0㎡) | 60.1万/㎡ (19.0年/65.0㎡) | 76.0万/㎡ (6.0年/50.0㎡) |
武蔵小杉駅 | 85.4万/㎡ (15.3年/58.5㎡) | 86.8万/㎡ (16.4年/60.7㎡) | 86.6万/㎡ (13.7年/63.2㎡) |
武蔵中原駅 | 65.5万/㎡ (16.4年/57.9㎡) | 56.8万/㎡ (20.6年/58.3㎡) | 47.4万/㎡ (18.0年/61.8㎡) |
武蔵新城駅 | 70.8万/㎡ (15.1年/44.5㎡) | 53.5万/㎡ (18.0年/64.2㎡) | 58.4万/㎡ (16.7年/55.3㎡) |
武蔵溝ノ口駅 | 71.8万/㎡ (13.8年/68.8㎡) | 65.5万/㎡ (20.0年/72.5㎡) | 68.0万/㎡ (23.4年/65.8㎡) |
津田山駅 | 53.3万/㎡ (18.0年/77.5㎡) | 43.9万/㎡ (23.8年/67.5㎡) | 57.7万/㎡ (18.5年/70.0㎡) |
久地駅 | 35.4万/㎡ (46.0年/65.0㎡) | 38.4万/㎡ (17.0年/68.0㎡) | 57.6万/㎡ (21.3年/53.3㎡) |
宿河原駅 | 37.4万/㎡ (24.4年/60.0㎡) | 41.7万/㎡ (31.4年/58.6㎡) | 41.9万/㎡ (27.0年/45.0㎡) |
登戸駅 | 44.3万/㎡ (29.0年/47.5㎡) | 65.4万/㎡ (23.8年/46.0㎡) | 45.6万/㎡ (26.0年/61.0㎡) |
中野島駅 | 35.8万/㎡ (32.5年/42.5㎡) | 43.6万/㎡ (25.0年/50.0㎡) | 38.4万/㎡ (20.0年/60.0㎡) |
稲田堤駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
向河原駅 92.9 万/㎡(昨年同期比 +54.5 %)
向河原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +54.5%( +32.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 19.0年から -40.0 %減)。平均専有面積は 26.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -60.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 19.0 年 → 2020年 11.4 年、-40.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 8.0 分 → 2020年 6.8 分、-15.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 20.0 %)
武蔵新城駅 70.8 万/㎡(昨年同期比 +32.2 %)
武蔵新城駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +32.2%( +17.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2019年)に比べて +66.7%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 18.0年から -16.1 %減)。平均専有面積は 44.5 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から -30.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 18.0 年 → 2020年 15.1 年、-16.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.5 分 → 2020年 7.4 分、-22.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 35.0 %)
登戸駅 44.3 万/㎡(昨年同期比 -32.3 %)
登戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -32.3%( -21.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 23.8年から +21.9 %増)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 46.0 ㎡から +3.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 23.8 年 → 2020年 29.0 年、+21.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.6 分 → 2020年 9.8 分、+74.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 75.0 %)
中野島駅 35.8 万/㎡(昨年同期比 -18.0 %)
中野島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -18.0%( -7.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 25.0年から +30.0 %増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -15.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 11.0 分 → 2020年 9.5 分、-13.6 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.0 年 → 2020年 32.5 年、+30.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示