【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期の東急田園都市線 (二子新地駅～中央林間駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +4.1％( +2.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 407 件(１年前(2022年)に比べて +2.0％( +8件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.7年から +1.0 ％増)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +1.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加、築 40 年を超える高経年物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。つきみ野駅、中央林間駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中央林間駅で昨年に比べ +46.7 ％、単価は 61.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中央林間駅、つきみ野駅)は +37.6 ％(単価 +15.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(たまプラーザ駅、江田駅)は -8.8 ％(単価 -6.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.1 ％ → 2023年 35.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.5 ％ → 2023年 19.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.8 ％ → 2023年 21.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 7.2 ％ → 2023年 4.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -1.5％( -1.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田奈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -4.2％( -1.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 二子新地駅 | 70.0万/㎡ (19.7年/59.5㎡) | 75.8万/㎡ (19.5年/54.7㎡) | 66.9万/㎡ (19.8年/68.6㎡) |
| 高津駅 | 75.5万/㎡ (18.5年/46.0㎡) | 76.6万/㎡ (17.8年/69.6㎡) | 76.3万/㎡ (12.9年/58.8㎡) |
| 溝の口駅 | 65.1万/㎡ (25.0年/66.7㎡) | 62.4万/㎡ (21.2年/73.4㎡) | 58.0万/㎡ (21.4年/68.4㎡) |
| 梶が谷駅 | 52.7万/㎡ (26.2年/73.2㎡) | 47.9万/㎡ (28.6年/66.5㎡) | 47.6万/㎡ (25.1年/70.3㎡) |
| 宮崎台駅 | 71.7万/㎡ (16.7年/60.7㎡) | 65.4万/㎡ (21.0年/57.3㎡) | 57.9万/㎡ (16.9年/67.0㎡) |
| 宮前平駅 | 47.0万/㎡ (31.6年/70.8㎡) | 45.0万/㎡ (30.6年/67.6㎡) | 43.7万/㎡ (27.0年/70.0㎡) |
| 鷺沼駅 | 60.1万/㎡ (23.7年/72.8㎡) | 60.6万/㎡ (24.4年/70.2㎡) | 54.2万/㎡ (23.8年/72.8㎡) |
| たまプラーザ駅 | 67.0万/㎡ (25.2年/78.7㎡) | 74.0万/㎡ (20.7年/75.6㎡) | 58.4万/㎡ (26.8年/67.4㎡) |
| あざみ野駅 | 54.8万/㎡ (32.1年/69.7㎡) | 49.7万/㎡ (32.4年/72.0㎡) | 51.2万/㎡ (28.6年/71.4㎡) |
| 江田駅 | 57.6万/㎡ (21.6年/71.2㎡) | 62.7万/㎡ (12.6年/75.0㎡) | 60.2万/㎡ (17.9年/70.6㎡) |
| 市が尾駅 | 62.7万/㎡ (17.7年/65.0㎡) | 60.4万/㎡ (15.4年/71.9㎡) | 46.9万/㎡ (26.5年/67.8㎡) |
| 藤が丘駅 | 52.3万/㎡ (25.0年/69.1㎡) | 54.1万/㎡ (22.2年/63.2㎡) | 46.5万/㎡ (22.1年/72.7㎡) |
| 青葉台駅 | 47.0万/㎡ (34.0年/73.6㎡) | 45.4万/㎡ (31.7年/69.3㎡) | 39.2万/㎡ (32.4年/74.4㎡) |
| 田奈駅 | 33.6万/㎡ (31.8年/53.3㎡) | 35.0万/㎡ (33.6年/46.7㎡) | 27.0万/㎡ (41.9年/63.3㎡) |
| 長津田駅 | 48.1万/㎡ (29.8年/68.3㎡) | 49.7万/㎡ (24.6年/64.1㎡) | 36.8万/㎡ (24.7年/70.0㎡) |
| つきみ野駅 | 51.9万/㎡ (18.1年/73.2㎡) | 40.4万/㎡ (20.7年/69.4㎡) | 32.2万/㎡ (20.0年/56.4㎡) |
| 中央林間駅 | 61.3万/㎡ (14.4年/69.4㎡) | 41.8万/㎡ (23.1年/69.4㎡) | 44.7万/㎡ (22.0年/64.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中央林間駅 61.3 万/㎡(昨年同期比 +46.7 ％)
中央林間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +46.7％( +19.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.4年(昨年 23.1年から -37.8 ％減)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 23.1 年 → 2023年 14.4 年、-37.8 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.9 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 27.8 ％)
つきみ野駅 51.9 万/㎡(昨年同期比 +28.5 ％)
つきみ野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +28.5％( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +22.2％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 20.7年から -12.6 ％減)。平均専有面積は 73.2 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から +5.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 20.7 年 → 2023年 18.1 年、-12.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 45.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 9.1 ％)
たまプラーザ駅 67.0 万/㎡(昨年同期比 -9.5 ％)
たまプラーザ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -9.5％( -7.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 45 件(１年前(2022年)に比べて -11.8％( -6件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 20.7年から +21.8 ％増)。平均専有面積は 78.7 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から +4.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.7 年 → 2023年 25.2 年、+21.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 11.1 分 → 2023年 13.2 分、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.2 ％ → 2023年 18.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 34.7 ％ → 2023年 37.2 ％)
江田駅 57.6 万/㎡(昨年同期比 -8.2 ％)
江田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -8.2％( -5.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +166.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 12.6年から +71.5 ％増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.3 分 → 2023年 7.8 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 62.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.6 年 → 2023年 21.6 年、+71.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示