【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のグリーンライン (中山駅～日吉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -3.5％( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 77 件(１年前(2019年)に比べて +48.1％( +25件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 25.6年から -3.2 ％減)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から -1.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。都筑ふれあいの丘駅、北山田駅、東山田駅、日吉本町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川和町駅で昨年に比べ +141.7 ％、単価は 39.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(川和町駅、日吉本町駅)は +102.6 ％(単価 +24.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日吉駅、中山駅)は -21.6 ％(単価 -16.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.9 ％ → 2020年 5.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 9.8 ％ → 2020年 4.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 56.9 ％ → 2020年 60.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 13.5 ％ → 2020年 10.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったセンター北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +15.2％( +9.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -4.4％( -1.8万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
| グリーンライン | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中山駅 | 37.8万/㎡ (29.6年/64.3㎡) | 39.6万/㎡ (23.8年/74.3㎡) | 30.8万/㎡ (28.8年/69.2㎡) |
| 川和町駅 | 39.6万/㎡ (25.3年/62.5㎡) | 16.4万/㎡ (31.8年/55.0㎡) | 42.5万/㎡ (10.8年/80.0㎡) |
| 都筑ふれあいの丘駅 | 51.6万/㎡ (25.1年/70.0㎡) | 40.9万/㎡ (13.8年/75.0㎡) | 53.6万/㎡ (8.0年/73.1㎡) |
| センター南駅 | 58.3万/㎡ (29.3年/75.0㎡) | 54.8万/㎡ (23.2年/80.0㎡) | 54.8万/㎡ (17.1年/75.0㎡) |
| センター北駅 | 69.4万/㎡ (15.1年/73.5㎡) | 60.2万/㎡ (18.4年/76.5㎡) | 61.5万/㎡ (14.3年/80.0㎡) |
| 北山田駅 | 52.9万/㎡ (23.5年/75.5㎡) | 39.7万/㎡ (25.3年/90.0㎡) | 48.6万/㎡ (11.8年/77.5㎡) |
| 東山田駅 | 40.2万/㎡ (18.4年/66.7㎡) | 29.1万/㎡ (33.8年/55.0㎡) | 46.8万/㎡ (18.8年/72.5㎡) |
| 高田駅 | 42.2万/㎡ (22.1年/80.0㎡) | 39.8万/㎡ (30.8年/60.0㎡) | 30.5万/㎡ (23.8年/57.5㎡) |
| 日吉本町駅 | 65.9万/㎡ (23.8年/70.7㎡) | 40.3万/㎡ (33.3年/62.5㎡) | 47.1万/㎡ (24.2年/51.0㎡) |
| 日吉駅 | 50.3万/㎡ (30.0年/60.6㎡) | 82.0万/㎡ (32.5年/56.2㎡) | 34.9万/㎡ (27.5年/55.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
川和町駅 39.6 万/㎡(昨年同期比 +141.7 ％)
川和町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +141.7％( +23.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 31.8年から -20.5 ％減)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +13.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.8 年 → 2020年 25.3 年、-20.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 12.5 分、+25.0 ％と大きく増加)
日吉本町駅 65.9 万/㎡(昨年同期比 +63.5 ％)
日吉本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +63.5％( +25.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 33.3年から -28.6 ％減)。平均専有面積は 70.7 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +13.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.3 年 → 2020年 23.8 年、-28.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.0 分 → 2020年 8.0 分、-27.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 16.7 ％)
日吉駅 50.3 万/㎡(昨年同期比 -38.7 ％)
日吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -38.7％( -31.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 32.5年から -7.7 ％減)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から +7.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 13.8 分 → 2020年 16.7 分、+21.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.7 ％ → 2020年 81.2 ％)
中山駅 37.8 万/㎡(昨年同期比 -4.4 ％)
中山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -4.4％( -1.8万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.6年(昨年 23.8年から +24.7 ％増)。平均専有面積は 64.3 ㎡ (昨年 74.3 ㎡から -13.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 ％ → 2020年 57.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 23.8 年 → 2020年 29.6 年、+24.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 14.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示