【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR南武線 (矢野口駅~立川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +9.4%( +4.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 417 件(1年前(2020年)に比べて +179.9%( +268件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 23.1年から -15.9 %減)。平均専有面積は 60.3 ㎡ (昨年 62.0 ㎡から -2.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。稲城長沼駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲城長沼駅で昨年に比べ +67.0 %、単価は 44.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(稲城長沼駅、矢川駅)は +40.6 %(単価 +11.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西府駅、矢野口駅)は -0.9 %(単価 -0.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.1 年 → 2021年 19.4 年、-15.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.0 分 → 2021年 9.1 分、-17.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.2 % → 2021年 9.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 38.7 % → 2021年 30.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +9.1%( +5.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 219 件(1年前(2020年)に比べて +236.9%( +154件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった矢野口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.6%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR南武線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
矢野口駅 | 31.6万/㎡ (22.8年/61.7㎡) | 31.8万/㎡ (26.3年/55.0㎡) | 50.2万/㎡ (33.8年/38.9㎡) |
稲城長沼駅 | 44.7万/㎡ (17.9年/68.2㎡) | 26.8万/㎡ (36.8年/67.5㎡) | 25.4万/㎡ (37.0年/57.5㎡) |
南多摩駅 | 34.0万/㎡ (14.5年/77.1㎡) | 32.2万/㎡ (28.4年/82.5㎡) | 25.6万/㎡ (0年/87.5㎡) |
府中本町駅 | 54.0万/㎡ (21.5年/62.9㎡) | 54.3万/㎡ (24.3年/60.8㎡) | 53.6万/㎡ (15.3年/60.4㎡) |
分倍河原駅 | 49.8万/㎡ (20.2年/71.5㎡) | 44.8万/㎡ (23.8年/61.1㎡) | 43.4万/㎡ (20.1年/60.6㎡) |
西府駅 | 49.8万/㎡ (15.0年/70.7㎡) | 50.4万/㎡ (14.0年/64.2㎡) | 47.8万/㎡ (10.8年/68.6㎡) |
谷保駅 | 59.8万/㎡ (10.3年/65.5㎡) | 55.6万/㎡ (22.4年/63.3㎡) | 66.0万/㎡ (7.1年/59.2㎡) |
矢川駅 | 45.6万/㎡ (21.1年/65.0㎡) | 40.0万/㎡ (23.9年/65.3㎡) | 39.7万/㎡ (23.3年/55.8㎡) |
西国立駅 | 51.7万/㎡ (18.6年/57.8㎡) | 50.6万/㎡ (18.5年/61.0㎡) | 42.8万/㎡ (22.5年/56.1㎡) |
立川駅 | 62.5万/㎡ (20.7年/55.0㎡) | 57.2万/㎡ (22.7年/60.8㎡) | 67.0万/㎡ (18.6年/50.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
稲城長沼駅 44.7 万/㎡(昨年同期比 +67.0 %)
稲城長沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +67.0%( +18.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 36.8年から -51.4 %減)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +1.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.8 年 → 2021年 17.9 年、-51.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.3 分 → 2021年 7.7 分、-25.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 18.2 %)
矢川駅 45.6 万/㎡(昨年同期比 +14.1 %)
矢川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +14.1%( +5.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて +53.3%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 23.9年から -11.8 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から -0.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.9 年 → 2021年 21.1 年、-11.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.1 分 → 2021年 6.5 分、-28.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 % → 2021年 30.4 %)
西府駅 49.8 万/㎡(昨年同期比 -1.2 %)
西府駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -1.2%( -0.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 14.0年から +7.4 %増)。平均専有面積は 70.7 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から +10.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 31.8 %)
矢野口駅 31.6 万/㎡(昨年同期比 -0.6 %)
矢野口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.6%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 26.3年から -13.3 %減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +12.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.3 年 → 2021年 22.8 年、-13.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 9.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.8 分 → 2021年 11.1 分、+92.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示