【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の多摩モノレール (上北台駅~多摩センター駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +19.5%( +5.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 58 件(1年前(2022年)に比べて +5.5%( +3件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 31.2年から +2.3 %増)。平均専有面積は 64.1 ㎡ (昨年 61.9 ㎡から +3.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。上北台駅、高松駅、甲州街道駅、万願寺駅、高幡不動駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは万願寺駅で昨年に比べ +62.5 %、単価は 60.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(万願寺駅、高松駅)は +58.8 %(単価 +24.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桜街道駅、中央大学・明星大学駅)は -17.1 %(単価 -6.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.2 % → 2023年 33.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.1 % → 2023年 24.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.6 % → 2023年 44.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 % → 2023年 7.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +55.0%( +25.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上北台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +48.8%( +7.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
多摩モノレール | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上北台駅 | 21.7万/㎡ (39.5年/60.0㎡) | 14.6万/㎡ (51.0年/57.5㎡) | - |
桜街道駅 | 34.0万/㎡ (34.5年/62.9㎡) | 43.0万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | 24.4万/㎡ (28.4年/65.0㎡) |
玉川上水駅 | 37.9万/㎡ (38.6年/46.5㎡) | 38.2万/㎡ (26.4年/61.2㎡) | 37.8万/㎡ (23.0年/67.5㎡) |
砂川七番駅 | - | - | - |
泉体育館駅 | 35.8万/㎡ (57.0年/60.0㎡) | - | 22.7万/㎡ (38.5年/61.2㎡) |
高松駅 | 72.9万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | 47.1万/㎡ (14.0年/85.0㎡) | - |
立川北駅 | - | 27.3万/㎡ (41.0年/55.0㎡) | - |
立川南駅 | - | - | - |
柴崎体育館駅 | 52.6万/㎡ (11.0年/68.3㎡) | 50.8万/㎡ (13.5年/62.5㎡) | 35.8万/㎡ (21.0年/47.5㎡) |
甲州街道駅 | 40.5万/㎡ (16.0年/83.1㎡) | 32.1万/㎡ (19.7年/93.3㎡) | 29.5万/㎡ (20.0年/86.2㎡) |
万願寺駅 | 60.0万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 36.9万/㎡ (27.0年/65.0㎡) | - |
高幡不動駅 | 28.1万/㎡ (37.2年/58.9㎡) | 22.7万/㎡ (41.1年/51.0㎡) | 26.4万/㎡ (33.6年/43.9㎡) |
程久保駅 | - | - | 13.3万/㎡ (51.0年/45.0㎡) |
多摩動物公園駅 | 24.6万/㎡ (37.0年/65.0㎡) | - | 17.6万/㎡ (37.0年/85.0㎡) |
中央大学・明星大学駅 | 26.7万/㎡ (23.0年/75.0㎡) | 30.8万/㎡ (22.0年/65.0㎡) | 23.5万/㎡ (20.0年/85.0㎡) |
大塚・帝京大学駅 | - | 15.7万/㎡ (35.0年/15.0㎡) | 21.9万/㎡ (24.7年/52.5㎡) |
松が谷駅 | 38.1万/㎡ (28.5年/73.3㎡) | 41.6万/㎡ (14.0年/105㎡) | - |
多摩センター駅 | 35.8万/㎡ (31.5年/75.0㎡) | 39.4万/㎡ (23.5年/90.0㎡) | 39.0万/㎡ (24.7年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
万願寺駅 60.0 万/㎡(昨年同期比 +62.5 %)
万願寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +62.5%( +23.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.0年(昨年 27.0年から +7.4 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 10.0 分、+233.3 %と大きく増加)
高松駅 72.9 万/㎡(昨年同期比 +55.0 %)
高松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +55.0%( +25.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.0年(昨年 14.0年から +21.4 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.0 分 → 2023年 3.0 分、-76.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 14.0 年 → 2023年 17.0 年、+21.4 %と大きく増加)
桜街道駅 34.0 万/㎡(昨年同期比 -20.9 %)
桜街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -20.9%( -9.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて +40.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 15.0年から +129.5 %増)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -10.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 15.0 年 → 2023年 34.5 年、+129.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.4 分 → 2023年 7.3 分、+114.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 % → 2023年 14.3 %)
中央大学・明星大学駅 26.7 万/㎡(昨年同期比 -13.3 %)
中央大学・明星大学駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.3%( -4.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 22.0年から +4.5 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +15.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 5.0 分 → 2023年 3.0 分、-40.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示